COIN TOKYO

  • 2019/04/23
  • 2019/04/23
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

ヴィタリック・ブテリン氏、Ethereum2.0のステーキング報酬の倍増を提案

このエントリーをはてなブックマークに追加
イーサリアム(ETH)は、年内に予定される大型アップグレード「Ethereum 2.0(セレニティ)」で、合意形成アルゴリズムが現行のPoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)に移行します。

PoS(プルーフオブステーク)では、イーサリアム(ETH)ホルダーが保有するETHをステーク(固定)して、ネットワークの承認者(バリデーター)としてトランザクションを憲章します。バリデーターは対価としてETHの報酬を受け取ります。

最近、イーサリアム(ETH)の創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、バリデーターの報酬の増加を提案しました。ネットワーク全体で1000万枚のETHがステーキングされる場合、報酬の合計=新規発行量は、当初の約2.5%から約6%へと増加する内容です。
イーサリアムのPOS報酬提案2019年4月 出典:github.com/ethereum/eth2.0-specs/pull/971

イーサリアムPoS移行後の報酬提案

イーサリアム(ETH)のPoSは、ネットワーク全体のバリデータが増え、ステーキングされるETHが増加するほど、各バリデーターが受け取る報酬は減少します。

イーサリアム財団のETH 2.0リサーチャーのジャスティン・ドレイク氏は、「3200万ETHをステークして、バリデーターは約3.2%のベースリターンを受け取る、その場合イーサリアムの基本インフレ率は約1%に相当する。」と試算しました。

さらにイーサリアム改善提案(EIP)1559でシャーディングが実装されると、取引手数料の一部が燃やされることになります。Drake氏は、1シャードあたり年間1,000ETHがガスに費やされると、インフレ率は約0.5%に相当すると見積りました。

仮想通貨取引所コインベースは、約100万 ETHを管理していることが知られています。この秋か冬にPoSが有効になると、コインベースが顧客にステーキング機能を提供する可能性があります。バイナンスは約100万ETHを、ポロニエクスは約200万ETHを管理しているとされています。ICOプロジェクトは約300万のETHを保持しています。

イーサリアム財団もステークする可能性があります。ブテリン氏は、他の大口やすべての取引所がステークするわけではないと考慮して、ネットワーク全体の推定ステーク量を500万以上、1000万ETH未満としました。


関連記事

仮想通貨の最新情報をお届けします!

関連キーワード

人気記事ランキングまとめ

もっと見る