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  • 2019/05/05
  • 2019/05/05
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

取引所Bittrexで「OCEAN」が販売単価割れ、デューデリジェンスの必要性を訴える声も

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@BittrexIntlより
3日間続いたIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)トークンセール終了後、仮想通貨OCEANは5月3日17:00(UTC)に米国の取引所Bittrexに上場しました。直後にトークンは、IEOの販売単価(0.12ドル)とほぼ同額を付け、1時間後に約50%減少しました。

Redditでは、あるユーザー(WhippersnapperUK)がIEOトークンセールにおける追加のデューデリジェンスの必要性を指摘しています。
BittrexのOcean Protocolの1時間足チャート

BittrexのOCEANトークンセール

主要な仮想通貨取引所Bittrexは、「Ocean Protocol(OCEAN)」のトークンセールを4月30日から3日間実施しました。

OCEANトークンは、1枚あたり0.12ドルの価格で計5,640万枚(発行量の約22.5%)が販売され、600万ドル(約6.6億円)を調達しました。なお、売れ残ったOCEANトークンは、セール終了後7日以内にOcean Protocol財団に返却されています。

5日午後、Bittrexでは1OCEAN= 0.03ドルで取引されています。IEOの設定単価を下回るパフォーマンスについて、一つの主要因は取引所にあるでしょう。Binanceやフオビなど、投資家は実際に流動性の高い取引所を選定する必要があります。

価格上昇のために、トークンは大量のバイヤーと誇大宣伝を必要とします。しかし残念ながら、合法的に流動性を提供できる取引所は限られています。

Ocean Protocolの過去の資金調達

昨年からOcean Protocol(OCEAN)をフォローして、チームとコミュニケーションを取ってきたRedditユーザー「WhippersnapperUK」は、Bittrexのトークンセールの設定価格が不適切だったと指摘しています。

世界初の汎用データ共有プラットフォームOcean Protocol自体は、昨年から話題を集めたプロジェクトです。チームはビッグデータの分野で経験豊富なバックグラウンドを有しており、ブロックチェーンの明確なユースケースを提案しています。

ICODROPSによると、Oceanは2018年3月6日~20日にかけて、最初のICO(イニシャル・コイン・オファリング)を実施しました。販売単価は1 OCN=0.25ドルでした。当時875ドル(約96,000円)のイーサリアム(ETH)で、2690万ドル(約25億円)相当を調達しました。

対照的に、BittrexのIEO時の販売価格は1OCEAN=0.12ドル。現在、イーサリアム(ETH)は163ドルで、昨年と比較して約81.4%下落しました。

WhippersnapperUKは、こうした価格ギャップを懸念してIEOへの参加を見送ったという。彼は取引所が、プロジェクトの資金調達データを十分に開示していない「情報の非対称性」を指摘。一方で、投資家にとって以下のようなデューデリジェンスの必要性を訴えました;

・チームが過去にトークンセールをしたか?それはいつで、当時のBTC / ETHの価格はどれほどか。
・セール時の市場の反応はどうだったか?
・ICO / IEOの時、循環供給量ベースで時価総額の設定はどれほどか?
・市場で発生する、付加的な流動性のリスクはあるか?Ex, チームのロックアップトークン、プレセール投資家、チームの運営資金、マーケティング資金の放出。
・総供給量のうち、チームの保有割合は?
・チームが既にプロダクトを構築しているか?
・実利用を期待できる何かを提示しているか?

既にIEOは、シリーズB資金調達ラウンドの様相を呈しています。投資家は、適切に価格が設定されたトークンセールを選別する必要がありそうです。


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