NOOWのシステムはアート作品を認証するために、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン技術に基づいたERC 721スマートコントラクトを使用しています。ERC721は、NFTの所有権や取引履歴を記録することができます。ERC 721トークンとして、真正性のデジタル証明書は購入者やアーティストから新しいユーザーに簡単に転送できます。
通常、デジタルアートは、ホテル、レストラン、オフィスなどの画面に表示され、空間の雰囲気を演出します。しかしこれまでは、コピー防止システムや配信プラットフォームが無かったため、これらの作品は違法に使用されることが多々ありました。
スタートアップdloopは、ブロックチェーンソリューションでこれらの課題に対処します。NOOWは、バイヤーの所有権とアーティストの支払いを確保します。このサービスは、スイスコムのオンラインサービス「Swisscom TV」で提供され、著名なキュレーターStefanie Marlene Wengerに選ばれたアーティスト30名の100作品が、100か国語対応で配信されます。
購入者は真正性の証明書を取得した上で、ディスプレイで芸術作品を表示できます。コピーの件数が示されるため、作品の希少性が裏付けられます。dloopのトム・リーダーCEOは以下のように述べています;
「スイスコムTVは、ディスプレイにアートを提供する世界初のプロバイダの1つです。この勇気あるプロジェクトにスイスコムが参加できることを嬉しく思います。デジタルアートをコレクターの対象にし、その価値を創造します。」
この取り組みは、流通経路の拡大の面でも期待されています。
ERC721は、ブロックチェーンのスマートコントラクトに所有権や取引履歴を記録できます。このユースケースに、「絵画のオークション」があります。例えば、マイケナス(Maecenas)というプロジェクトは、ピカソの絵画の所有権を、ERC721トークンとして発行しました。一定数のERC20トークンが権利所有者に分配され、絵画の共有所有を実現します。
アート作品のライフサイクルにおける重要な情報を記録する事で、偽物を購入するリスクの軽減が期待されています。例えば、パーミッション型のイーサリアム・ブロックチェーンを使用する、Artory社の「The Registry」というプロダクトがあります。Artoryは昨年11月、ニューヨークのオークションハウス「クリスティーズ」で行われた「Barney A. Ebsworth」コレクションの競売で、合計落札額約3億1780万ドル(約350億円)をブロックチェーンに記録しました。記録には、セールス、落札価格、オークションの日付、タイトル、修復や盗難などが含まれます。
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