COIN TOKYO

  • 2019/07/29
  • 2019/07/29
  • コイン東京編集部 アオ

STEEMとは仮想通貨を稼げるSNS"steemit"のブロックチェーン基盤に-価格チャート分析含め解説

このエントリーをはてなブックマークに追加
仮想通貨STEEMを徹底解説-仮想通貨ニュースサイト コイン東京
SNSに記事や写真などのコンテンツを投稿するだけで仮想通貨がもらえる!そんな仮想通貨プロジェクトがSTEEMです。

2019年7月の時点では、仮想通貨時価総額ランキングで70位台にあるコインですが、Dappsとしても多くのアプリが誕生しており、実際に稼働している仮想通貨としては非常に魅力のあるプロジェクトです。

ガチホやFXも良いですが、趣味と実益を活かして、STEEMのブロックチェーンベースのSNSであるsteemitに記事や写真などのコンテンツを投稿して仮想通貨をもらってみませんか?

STEEMとは-仮想通貨を稼げるSNS特化のブロックチェーン

仮想通貨STEEMとは?

2016年4月に公開された仮想通貨STEEMの最大の特徴とは、ブロックチェーンベースのSNS「steemit」に記事や写真などのコンテンツを投稿することで、仮想通貨STEEMのトークンを稼ぐことができるということです。

また、投稿者だけではなく、投稿されたコンテンツの評価に貢献した読者も仮想通貨(トークン)を稼ぐことが可能なシステムとなっています。

独自SNS”steemit”を展開

仮想通貨STEEMプロジェクトは、独自SNSのsteemitを展開しています。steemitは、基本的にはFacebookなどの他のSNSと同じく、記事や写真などのコンテンツを投稿するものですが、他のSNSとは異なり、広告に依存しないブロックチェーンベースのSNSとなります。

STEEMでは他の様々なDappsが展開

イーサリアムやEOSなどと同様の分散型アプリケーションプラットフォームであるSTEEMでは、SNSのsteemit以外にも多くのDappsが展開されています。

STEEMのアクティブユーザーの大半は、steemitなどを主軸としたソーシャルメディア系Dappsが占めています。その他、ゲーム系やギャンブル系などが展開されています。

Dapps.comが発表した「Dappsマーケット2019年第1四半期報告」によると、STEEMのDappsトップ5は以下のようになっています。
1位:Steem Monster(ゲーム)
2位:Magic Dice(ギャンブル)
3位:Smartsteem(ツール)
4位:steemit(ソーシャル)
5位:esteem(ソーシャル)

STEEMの基本情報

通貨名:STEEM(スチーム)
総発行枚数:上限なし
創業者(CEO):Ned Scott、Daniel Larimer
特徴:ブロックチェーンベースの報酬プラットフォーム
公式サイト: https://steem.com/
Whitepaper: https://steem.com/wp-content/..
Github: https://github.com/steemit/steem
Twitter: https://twitter.com/steemit
Blog(steemit): https://steemit.com/@steemitblog
Facebook: https://www.facebook.com/steemit
Youtube: https://www.youtube.com/..
Reddit: https://www.reddit.com/r/steemit/

STEEMはDapps(分散型アプリケーションプラットフォーム)としての評価が高いプロジェクトですが、中でもブロックチェーンベースのSNSであるsteemitが有名です。

steemitと似たブロックチェーンベースのSNSとしては、mediumや日本発のALISなどがあります。

STEEMはICOを行っていない

STEEMはICOを行っていない

通常の仮想通貨の場合には、プレセールやICOで資金調達を行い上場していきます。尤も、これはうまくいった場合のお話で、2017年のICO祭り(騒動)では詐欺コインではと疑われた仮想通貨は数知れません。

それはさておき、実はこの仮想通貨STEEMはICOを行っていませんし、ICO以外での資金調達についても報道されていません。

ICOの目的とは資金調達ですから、STEEMプロジェクトに関しては資金調達する必要性がなかったものと推察されます。

今ではICOといわれると疑ってかかる人が多いような状況ですが、ICOを実施していないというのはプラスイメージでこそあれ、マイナスイメージとはなりませんね。

あくまで憶測ですが、STEEMには発行上限がありませんし、後述する3種類のトークンがありますので、ここらに秘密があるのかもしれません。

STEEMで展開するSNS“steemit”とは

STEEMで展開するSNS“steemit”とは

ブロックチェーンベースのSNS“steemit”には大きく4つの特徴があります。

steemitとはブロックチェーンベースのソーシャルメディア

Steemitは、ブロックチェーンに記録がされるため記事や書き込みなどが永遠に残り、検閲も不可能で特定の存在による情報操作もできないようになっています。

このため、ユーザーが本当に欲しい情報が集まるようになっており、高品質の記事(コンテンツ)が提供されます。

広告収入に頼らずに記事の質で評価される

steemitは従来型の広告に依存したものではなく、中央集権を持たない独立したソーシャルメディアとなります。これにより、広告主の意向が反映されない質の高い情報が集まります。

つまり、広告収入に依存することなく、記事の質で評価され報酬が決まります。

読者もインセンティブが得られる

記事の投稿者だけではなく、記事の評価に協力した読者にもインセンティブが付与されます。

自発的なコミュニティ形成が可能に

記事投稿者(コンテンツ提供者)だけではなく読者も報酬が得られることから、より多くのユーザーが集まり、報酬を得るためには質の高い記事を提供する必要があるので、結果的に優良な記事(コンテンツ)が集まる可能性が高くなります。

こうして多くの人が参加するようになり、自発的なコミュニティが形成されるようになります。

仮想通貨STEEMの価格チャート分析

STEEM価格チャート

チャートは、STEEMの過去のもので緑色のチャートが米ドル建て(USD建て)、黄色のものがBTC(ビットコイン)建てとなります。

STEEMには発行上限がありませんので、基本的にはSTEEMは長期投資には不向きといえるでしょう。ただし、steemitには3つのトークンが用意されていますので、好みに応じてトークンを選ぶことができますし、最悪でも、STEEMを取引所でビットコイン等と交換することができます。

2019年7月27日時点で、STEEMの価格は日本円で25円ほどとなっています。将来値上がりするかどうかは別として、現在の価格は過去の最安値圏にあることは間違いありません。

ちなみに、ビットコイン等のメジャー通貨は1年移動平均線を上抜けてから、本年に上昇相場を形成していますが、STEEMの1年(12か月)移動平均線は今月は85円のところにあります。

最低でも、ここを上抜いてこない限りはトレンドが転換することはなさそうです。

STEEMを構成する3つのトークン(Token/coin)

STEEMを構成する3つのトークン

前述のように、発行枚数に上限が設けられていないSTEEMは、毎年インフレ率の分だけ減少していくことになり、長期保有には不向きであるといわれますが、これを補う意味から他の2つのトークンを活用することができます。

STEEM

STEEMは、取り扱いのある海外取引所でビットコインやイーサリアムに交換することができます。上記のように、所有しているだけではインフレ分が目減りしてしまいます。

厳密には、報酬としてのSP(Steem Power)という形で発行され、SP⇒STEEMと交換される際にSTEEMが新規発行されることになります。

報酬としてSPを受け取り、これを現金化したい場合にはSPをSTEEMと交換して、取引所でビットコイン当と交換し、ビットコイン等を売却すると現金化できます。

Steem Power(SP)

steemit専用の通貨で、steemit内のみで利用可能です。実際に、記事や写真などを投稿し報酬が支払われる際には、このSPで50%が、残りに後述のSBDで50%が支払われます。

コンテンツを評価するために行なわれる「投票」ではこのSPが必要となり、SPを所有しているほど投票で使えるSPの数も増えて、より多くのリターンが期待できることになります。

このSPはsteemit内のみで利用できると説明しましたが、つまり、他の人に送金することも取引所で他の仮想通貨と交換することもできません。

交換できるのはSTEEMのみとなり、一見非常に不便なトークンと感じますが、SPには保有しているだけで新規発行されたSPが利子として付与されるという大きなメリットがあります。

従って、通常はSPのまま保有して、換金の際にのみSTEEMを利用するというのが賢い方法ということになります。

注意しておきたいのは、STEEMをSPに変えるのはすぐにできますが、換金などのためにSPをSTEEMに変える場合には、13週間に分けてSTEEMに変換される仕組みとなっており、最初に指定したSPがSTEEMに変換されるのに約4か月(13週間)要することになります。

Steem Dollars(SBD)

SPとともに報酬の50%はこのSBDで支払われます。SBDは1SBD=1ドルの価値になるように固定されており、steemit内で確かな価値を維持できるもので、SPとは異なりいつでもSTEEMに変換することが可能です。

SPには利子がもらえるという大きなメリットもありますが、換金するのには時間がかかります。投稿者の中には、早く現金化したいという思いも当然あるでしょうから、STEEMのようにインフレによる目減りの心配のないトークンとして提供されていると思われます。

仮想通貨STEEMの購入方法 ~上場取引所を紹介

仮想通貨STEEMの購入方法

仮想通貨時価総額ランキング70位台(2019年7月時点)のSTEEMは、残念ながら国内の仮想通貨取引所では取り扱われていません。

STEEMを購入する場合には、まず国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入し、購入したコインをSTEEMを取り扱っている海外取引所に送金し購入することになります。

steemitで報酬が発生している場合には、SPとSBDをSTEEMに変換し、STEEMを取り扱う海外取引所でビットコイン等に交換、交換したビットコイン等を国内取引所に送金して売却することになります。

一見面倒な作業に見えますが、そこはデジタルマネーといわれる所以で、実際には端末上での作業のみとなります。

Binance(バイナンス)

日本人にも大人気の世界最大規模を誇るBinanceではSTEEMも取り扱われています。日本の金融庁の指導により、日本語対応などはなくなってしまいましたが、それでもBinanceに口座開設する日本人投資家が後を絶たない状況です。

取引量も豊富で、アルトコインに投資する際には是非ともアカウントを持っておきたい取引所です。

Bittrex

Bittrexは取扱通貨数が200を超えるという米国の仮想通貨取引所で、草コインに投資するならアカウントを持っておきたい取引所です。

仮想通貨取引所の中では老舗的な取引所であり、信頼感からもあり日本人投資家にも大人気の取引所です。

Poloniex

こちらも王道といってよい大人気の米国の取引所で、日本人も多く口座を所有しています。

手数料も安く、こちらも老舗的な取引所といってよいでしょう。

STEEMを管理するなら「Steem Wallet」がオススメ

STEEMを保管する場合には、STEEM公式のウォレットである「Steem Wallet」がおすすめです。このウォレットの中でSTEEMのパワーアップやパワーダウン、SMDをSTEEMに交換することができ非常に便利です。

Steem Walletアカウント登録方法

Steem Walletのアカウント登録方法は簡単です。まず、利用端末に応じてiOSもしくはAndroidからアプリをダウンロードします。

アプリをダウンロードして開き、「add account」をタップします。すると、アカウントIDを入力する画面となりますので、自分のsteemitのIDを入力するだけです。

これでアカウント登録完了となり、steemitのアカウントを自動で読み込んでくれます。

STEEMに関するニュース

STEEMに関するニュース

STEEMに関する直近のニュースを見ていきましょう。

アカウント数が100万を突破

公式ブログによると、STEEMブログに登録している登録者数が100万件を超えてきており、新しいユーザー登録数が急増しています。

CCIDによる格付け第5弾で5位に
中国工業情報化省傘下のシンクタンクである北京情報センター(CCID)は国際パブリックブロックチェーンの評価ランキング第5弾を公表しています。首位はイオス(EOS)、ビットコイン(BTC)は16位に格付けされましたが、STEEMは5位となっています。

STEEMの将来性についてのまとめ

これまでの広告という中央集権が存在するSNSの世界から、ブロックチェーンベースの非中央集権型のSNSを提供するという革新性がSTEEMの強みといってもよく、今後もDappsとして大いに期待されるところです。

ただし、価格については、インフレ目減りが気になることもあり、他のメジャー通貨のような反転相場は未だ見せていません。

STEEMは長期保有には向いていないという問題を抱えていますが、そもそもこのトークン自体は投機用に開発されているわけではありません。

まずは、広告に依存しないSNSを利用してみて、3種類のSTEEMトークンを取得してみてはいかがでしょうか?

仮想通貨の最新情報をお届けします!

人気記事ランキングまとめ

もっと見る