ネックラインはこのようにダブルトップ(またはダブルボトム)のチャートにおいて、安値(または高値)のポイントを通るように引くラインのことを示しています。また、トリプルトップ(三尊)やトリプルダウン(逆三尊)でも利用できるので、積極的に活用してください。
基本的には2つの高値(または安値)を通るラインと平行になります。その後、ネックラインに接したタイミングは売買のタイミングなので注意してチェックしていきましょう。
仮想通貨投資のみならず、株式投資やFX、バイナリーオプションなどでも有効活用できるので、ネックラインの特徴と使い方をしっかり覚えておいてください。
チャート上にネックラインが出現した場合、トレンドの転換点を示していることがあります。
この例では上昇トレンドになっていたチャートにおいてダブルトップが出現しているので、ネックラインを引いています。そのため、今後下降トレンドに転換する可能性があると判断できるでしょう。
ただし、ネックラインと判断したラインがサポートラインやレジスタンスラインになることもあるので注意してください。
続いてネックラインが引けるチャートの形についてく詳しく紹介します。基本的に「三尊・逆三尊」、「ダブルトップ・ダブルボトム」が出現している場合にネックラインを引くことができるでしょう。
最初に三尊や逆三尊でネックラインを引く方法を見ていきます。三尊は山形のチャートで、逆三尊はその逆です。注意してチャートをチェックすると出現しているところを発見できるかもしれません。
この画像では逆三尊と見られるチャートでネックラインを引いています。逆三尊とは2回目の安値が1回目の安値より下落していて、3回目の安値は1回目の安値より上の価格になっているものです。
逆三尊が見られると、これまで継続してきた下降トレンドが上昇トレンドに転換する可能性が高いので、3回目の安値の後にネックラインに接したタイミングで買いのエントリーを入れるのがいいでしょう。
なお、三尊の場合は逆で1回目の高値より2回目の高値の方が高く、3回目の高値は1回目の高値よりも安くなります。この場合は続いていた上昇トレンドが下降トレンドに転換する可能性が高いといえるでしょう。
三尊が見られたらネックラインを引き、3回目の高値の後にネックラインに接したタイミングで売りのエントリーを入れるのがいいかもしれません。
前述の三尊や逆三尊はチャート上に出現しにくいものの、ダブルトップやダブルボトムは比較的出現しやすいので、ぜひチェックしてみてください。
ダブルトップはこのように短期間で2回同じような高値をつけているチャートの形です。この場合は谷になっているところに接するようにネックラインを引きましょう。
2回目にネックラインに接したときがエントリーのタイミングでです。今後下降トレンドに転換する可能性が高いので、エントリーの方向は売りです。
とはいえ、ネックラインがサポートラインとして機能して上昇トレンドが継続する可能性があるので、予想外の動きに備えてストップロスの設定をしておくことをオススメします。
ダブルボトムはダブルトップの逆で、同じくらいの安値を2回記録しているチャートの形です。この場合は山になっているポイントに接するようにラインを引き、2回目にネックラインに接したタイミングがエントリーポイントといえるでしょう。
この場合は上昇トレンドへの転換が予想されるので、エントリー方向は買いと考えられます。なお、ダブルボトムの場合は引いたはずのネックラインがレジスタンスラインとして機能してそのまま下降トレンドが継続する可能性があるので、こちらもストップロスの設定を忘れないようにしましょう。
ネックラインを引く際はいくつかのポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。重要なポイントを忘れてしまうとネックラインが全く意味を持たないことがあるので、注意が必要です。
仮想通貨投資でもFXでも有用な指標な1つなので、ネックラインを引けそうなチャートの形を見つけたら引いてみましょう。なお、ネックラインは他のインジケータと合わせて利用するとよりトレードの勝率を上げられるので、主要なインジケータを覚えておきましょう。
ネックラインを引く際は以下のポイントを押さえておきましょう。
基本的にこれらのチャートが出現したときにネックラインを引くことができます。ダブルトップやダブルボトムは頻繁に出現するので、注意深くチャートをチェックしてみてください。
ダブルトップとダブルボトムのチャートでネックラインを引く場合は、2つの高値(または安値)を結ぶラインと平行に引くようにしましょう。その後、再度ネックラインに接したタイミングがエントリーポイントです。
このチャートの例で見ていくと、安値2の後にネックラインに接したタイミングでエントリーした場合、直後で少し価格が下がったもののその後は上昇トレンドに転換しています。
三尊(トリプルトップ)でネックラインを引く場合は、ヘッドの左右にある2つの安値を結ぶラインを引きましょう。
逆三尊(トリプルダウン)の場合はその逆で、ヘッドの左右にある2つの高値を結ぶラインを引きます。その後、ネックラインに再び接したタイミングがエントリーポイントと考えられるでしょう。
最後にネックラインを活用したトレード手法をチェックしていきましょう。うまく使えばトレードの勝率を上げられるでしょう。主にエントリーポイントを探すのに使う指標なので、有効活用してください。
ネックラインを利用してエントリーのタイミングを判断する場合、以下のタイミングがオススメです。
これがエントリーするタイミングの基本なので、しっかり覚えておきましょう。
ネックラインは有用な指標ではあるものの、それだけでトレードするのは危険性が高いといえるでしょう。ネックラインが引けたと思ってエントリーするとトレンドが転換せず、そのまま継続することも多々あります。
このようにダブルトップが出たのでネックラインを引いたものの、トレンドが転換せずにそのまま継続することがあります。このパターンは非常に多いので、ネックラインのみをトレードの指標にするのは危険です。
ネックラインが正常に機能した場合は利確のタイミングを見極めましょう。基本は上記のチャートの通りで、高値からネックラインまでの距離と同じだけブレイク後に価格が変動したタイミングです。
ネックラインがきちんと機能した場合は、これくらいの価格変化があると考えられるので、ネックラインをブレイクした後はしっかりチャートの動きに注目しましょう。
今回はダブルトップ・ダブルボトム・トリプルトップ・トリプルダウンがチャートに出現した時に使える指標として「ネックライン」を紹介しました。ネックラインはトレンドの転換点を判断する時に役立つ指標の1つなので、うまく活用してみましょう。
とはいえ、ネックラインのみをトレードの指標として用いるのには危険があるので、ボリンジャーバンドや移動平均線、MACDなど他のテクニカル指標も合わせてチェックすることをオススメします。
自分なりのトレードルールを作って勝率を上げていきましょう!
20代男性、都内有名大学卒業後、貿易会社を経て独立。前職中に暗号通貨にハマる。現在はweb関連事業を行う傍ら、仮想通貨やFXトレードも兼業。好きなものはガジェット、ゲーム、自転車。暗号通貨や相場のことを分かりやすく説明することを得意とする。