ダイバージェンスとは-意味やFXトレードの手法/MACDインジケーターを紹介

相場の過熱感を教えてくれるインジケーターですが、「だまし」が多いことからそれほどトレーダーに利用されることはありません。しかし、ダイバージェンス(逆行)というサインツールを活用することで、精度の高いインジケーターが利用可能となります。

今回は、そんなダイバージェンスについて具体的に解説してきます。ダイバージェンスを有効活用することで、トレーダーとしての能力が格段にアップするのは間違いないでしょう。


目次

ダイバージェンスとは

ダイバージェンスとは

インジケーターは、

相場の過熱感を示す重要な指標

です。

過熱感とは、通常よりも取引高が急増することで高い数値となり、

相場の転換点

などを教えてくれます。

ただし、過熱感だけでは簡単にトレードで利益を生み出すことはできません。

なぜなら、過熱感があると相場が終了することも多いのですが、強い相場の場合には過熱感は高いままで、投資のサインとしては使えないケースが多いのです。

相場の過熱感から、もう高値(安値)だろうと判断しエントリーしても、そこからさらに暴騰(暴落)することも多く、その場合には多大な損失が発生することになります。

こんなケースで役に立つのが

ダイバージェンス

です。

インジケーターにダイバージェンスが加わることで、大変

精度の高い投資手法

となります。


ダイバージェンスの意味

ダイバージェンスは「

逆行(逆行現象)

」とも呼ばれ、相

場(チャートの動き)とテクニカル指標(インジケーター)の動きが逆行する現象

のことを言います。

例えば、RSIダイバージェンス(逆行)、MACDのダイバージェンス(逆行)などは大人気の投資手法として利用されています。


MACDダイバージェンスの見方

数あるインジケーターの中でも、ダイバージェンスとの相性が最も良いのが

MACD

です。

過熱感を示すインジケーターの最大の欠点は、「

ダマシが多い

」ことですが、インジケーターとしては反応が鈍い(頻繁に出現しない)MACDは、単独でもダマシが少なく、これにダイバージェンス(逆行)を加えることで精度が非常に高くなります。

MACDダイバージェンスの見方は、それほど難しいものではなく初めての方でも簡単に利用することが可能です。


MACDの見方

についてはこちらを参照してください。

MACDのダイバージェンスがよく利用されるのは、相場の重要な転換点(高値・安値)を知らせるサインとして有効だからです。

2020年はコロナショックにより、多くの投資市場が大暴落していますが、日経平均株価にきれいなMACDのダイバージェンスが示現されており、コロナショック発生前から異常を察知することができました。


このチャートは、

日経225の日足チャート

で、下のほうが

MACD

となります。

2019年後半は、ニューヨーク株式市場の歴史的な新高値更新が続き、日経225も強い動きから24,000円台を回復し更なる高値更新が期待されていました。

上の

赤い矢印(上向き)

は株価が上昇していたことを示しています。

ところが、これと同じ時期のMACDを見ると、

赤い矢印

は下向きになっており、株価が強い動きを見せているのに対して、MACDは弱い動きとなっていました。

つまり、

株価の強い上昇相場に対して、MACDは弱い動きになっているダイバージェンス(逆行現象)が発生

していたのです。

通常、さらに高値を追うような相場であれば、株価が強ければ同じく過熱感を示すMACDも比例して強い動きとなるのですが、ダイバージェンス(逆行)が発生する場合には相場が転換点を迎えている可能性を知らせてくれます。

この後、コロナショックにより株価は大暴落するわけですが、MACDのダイバージェンスは2019年12月頃にはすでに

異常を察知

していたことになります。

この12月という時期は、新型コロナウィルスが発生した時期とも重なっており、興味深いところです。


ダイバージェンスのリバーサルは2種類ある

ダイバージェンスのリバーサルは2種類ある

過熱感から相場を判断するインジケーターには、ダイバージェンスに加えて

リバーサル

という重要な手法があります。

リバーサルとは、ダイバージェンスがトレンドの転換(天底を確認する)のサインであるのに対して、

トレンドの継続のサイン

となります。

分かりやすく言うと、リバーサルとは、安値が切り上がっているのに対して、MACDは切り下がっている場合のことを言います。

具体的に、リバーサルの事例を見ていきましょう。


ビットコインのリアルタイム4時間足のチャートです。

中央部分の

黒い矢印

に注目してください。

5月10日、半減期を控えたビットコインに大量の売り注文が発生し

15万円ほどの急落

を見せます。

コロナショックもあり、ここから先行きが不安視されるところで、さらに安値を更新するのではと思った人も少なくなかったでしょう。

ところが、ビットコイン4時間チャートでは、安値は切りあがりを見せており、これに対してMACDは切り下がっており、

リバーサルが発生

していました。

つまり、MACDリバーサルが発生したことから、4時間チャートでは

トレンド継続

、すなわち安値更新ではなく、反発が継続することを示唆していたのです。

事実、相場はその後も反発を継続し100万円台を回復します。

このケースでは、典型的な

押し目買いのタイミング(リバーサルの買いサイン)

であったことが分かります。

また、このケースとは逆に、高値が切り下がり、MACDは切り上がっている場合には、

戻り売りのタイミング(戻り売りのサイン)

となります。高値を更新しないので、下に行く可能性がより高いと判断します。

インジケーターにおいて、

ダイバージェンスが発生した場合にはトレンド転換のサイン

として利用し、逆に、

リバーサルが出現した場合には、トレンド継続と判断し、押し目買いや戻り売りのサイン

として利用します。

このトレンド継続を示すサインとして活用できるリバーサルには、

コンバージェンス



ヒドゥンダイバージェンス(隠れたダイバージェンス)

という2種類があります。


コンバージェンスとヒドゥンダイバージェンスとは

ダイバージェンスを利用するインジケーターとして人気なのは、今ではMACDが主流ですが、以前はRSIが主流で株式投資などでは今でも多くの投資家に愛用されています。

この

RSIで活用するリバーサルのことをコンバージェンス

と呼び、

MACDで活用するリバーサルのことをヒドゥンダイバージェンス

と呼びます。





ダイバージェンスではRSIとMACDのどちらのインジケーターを使うか

ダイバージェンスには、RSIを活用したものと、MACDを活用したものなどがあります。

それではどちらを活用するのが良いのでしょうか?

もともと日本では、株式長期投資などで逆行という名称とともにRSIで利用されることが多かったのですが、短期売買が主流になるにつれ、より精度の高い

MACDを活用

する人が増えてきました。

長期投資であればどちらを使ってもそれほど差はないでしょうが、短期投資の場合にはより

精度の高くなる(ダマシが少ない)MACDのダイバージェンス

をおすすめします。


ダイバージェンスをFXや株で利用した時のトレード手法

ダイバージェンスをFXや株で利用した時のトレード手法

では、実際のFXや株式のトレードでは、ダイバージェンスはどのように活用されているのでしょうか?具体的に解説していきます。

冒頭部分で解説しましたように、インジケーターの最大の欠点となるのが

ダマシが多い

というポイントです。

MACDを活用したダイバージェンスは、その中ではダマシが少ないインジケーターとして活用されているのですが、実際のトレードでは、さらに精度を高めるために

他のテクニカル分析と併用

して用いられます。

一般的には、

トレンドライン




ボリンジャーバンド


、一目均衡表、あるいは

フィボナッチリトレースメント

などの

フィルター的なサインツール

として、

テクニカル分析の勝率を高める

ために活用されます。


ダイバージェンスのエントリーポイント

前述のように、基本的にはダイバージェンス単独でエントリーすることはそれほど多くなく、通常は

テクニカル分析のフィルター

として活用されますので、

エントリーについてもテクニカル分析などのメインツールに従います

例えば、一目均衡表のフィルターとして活用する場合、基本数値や対応数値で高値(もしくは安値)をつけた可能性がある場合、MACDでもダイバージェンスが発生していたら、

基本数値や対等数値のタイミングでエントリー

します。

ダイバージェンスは、

逆張りに有効な手法

ですから、

高値や安値(天底)を見極める際に活用

することで、フィルターとしての有効性を発揮します。


ダイバージェンスのエグジッドポイント

逆張り手法のダイバージェンス自体には、エグジットするべきサインは発生しません。

仮に、ダイバージェンス単独でエントリーした場合には、予めエグジットポイントを決めておく必要がありますし、だましの可能性も考慮して、損切りポイントを設定しておく必要があります。

基本的には、フィルターとして活用する場合には、

メインのテクニカル分析に従いエグジット

します。


ダイバージェンスの逆張りトレード

ダイバージェンスとは、相場の勢いを判断するインジケーターですから、トレンドフォロー型ではなく、

逆張り手法として活用

されます。

テクニカル分析などで、そろそろ天井や底値を付けるのではと思われる際に、フィルターとして活用し、ダイバージェンス(逆行)が発生していたらエントリーします。


ダウ理論でもトレンド転換を予測しよう

最後に、リバーサルの実際のトレードでの活用方法を解説します。

リバーサルは、トレンド転換のサインであるダイバージェンス(逆行)に対して、

トレンド継続のサイン

となります。

従って、トレンド発生後のトレンドフォローの際に有効に活用でき、

押し目買いや戻り売りのタイミング

を見極める際に利用します。

リバーサルは、基本的に高値・安値ともに切りあがること(トレンド継続)が前提となり、この条件が崩れた場合にはエグジットします。

考え方としては、

ダウ理論

に非常に近くなりますので、ダウ理論の考え方を取り入れることで、さらに有効な投資手法となります。



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