COIN TOKYO

  • 2019/09/09
  • 2020/01/26
  • コイン東京編集部 ライター兼トレーダー 佐藤希

グランビルの法則とは-FXや株の勝率を上げるインジケーターの設定を解説

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グランビルの法則とは-FXや株の勝率を上げるインジケーターの設定を解説-仮想通貨ニュースサイト コイン東京
チャート(価格)と移動平均線の2つの情報からチャートパターンを判別し、投資判断に役立てる手法をグランビルの法則と呼びます。グランビルの法則は有名な投資手法の1つなので、しっかり覚えておけばエントリーポイントを見極めるのに役立つかもしれません。

グランビルの法則とは-FXや株の最強の法則

グランビルの法則とは-FXや株の最強の法則

グランビルの法則とは、投資対象物のローソク足チャート(価格)と移動平均線の2つを指標としてエントリーするタイミングと方向を判断するものです。暗号資産、株式、FXなどの幅広い投資で使える法則なので、しっかり覚えておきましょう。

グランビルの法則で使われる指標

・ローソク足(価格の移動)
・移動平均線

グランビルの法則を投資判断に役立てる場合、見るべき指標はローソク足チャートと移動平均線の2つです。この2つの要素を総合的に判断し、どちらの方向にどのタイミングでエントリーするかを判断しましょう。

詳しい法則については後述するので、ぜひ判断に役立ててください。

グランビルの法則の使い方-インジケーターは移動平均線を設定

グランビルの法則の使い方-インジケーターは移動平均線を設定

グランビルの法則でチェックするのは、チャートと移動平均線なので、チャートソフトを利用する際はインジケータに「移動平均線(Moving Average)」を設定しておきましょう。

移動平均線の期間は何日?

インジケータを利用して移動平均線を表示させる場合、移動平均線の期間を選択する必要があります。移動平均線には5日・25日・75日・100日・200日のようにさまざまな期間のものがあるので、トレード手法に応じて最適な期間のものを設定しましょう。

主な選び方は次の通りです。

■表示させる移動平均線
・短期トレード: 5日・25日
・中期トレード: 25日・50日
・長期トレード: 75日・100日

グランビルの法則をトレードに活用する場合、考えるべきなのは「市場に参加している多くのトレーダーが意識している指標を探す」ということです。意識するトレーダーが多ければ多いほど指標の信頼性が増すので、トレードの勝率を上げられるでしょう。

グランビルの法則における時間足の設定

次に、ローソク足チャートの時間足の設定について見ていきましょう。こちらもトレードのスタイル(デイトレードや長期保有など)によって異なるので、以下を参考にしてください。

■利用するチャート
・スキャルピング: 1分足~15分足
・デイトレード: 1時間足~4時間足
・中期・長期トレード: 日足~週足

1分足~15分足などの短時間足でもグランピルの法則に従う動きはよく見られます。しかし、長時間足になればノイズが少なくなる分、よりトレードの勝率を上げられるでしょう。ダマシなどのノイズが発生することがあるということをしっかり覚えておくようにしてください。

初めてグランピルの法則を活用する場合、長時間足を利用して動きの特徴を掴むようにするのもいいかもしれません。

グランビルの法則でFXや株の勝率を上げる方法

グランビルの法則でFXや株の勝率を上げる方法

続いてグランビルの法則を実際のトレードに役立てる方法について紹介します。うまく活用すればスキャルピングやデイトレードなどの短期トレードでも利益を出せるので、しっかり覚えておきましょう。

グランビルの法則をスキャルピングに応用する

グランビルの法則をスキャルピングに応用する

スキャルピングでは1分足・5分足などの短期チャートをチェックします。短期チャートはノイズが多いものの、上記の例のようにグランビルの法則に従った動きが見られることもあるでしょう。上記のチャートでは以下のような動きになっています。

1. 移動平均線の下にあったローソク足が移動平均線を突破し、そのまま上昇トレンドに転換している(新規買いのタイミング)
2. 移動平均線の上にあったローソク足が移動平均線を突破し、そのまま下降トレンドに転換している(新規売りのタイミング)
3. 移動平均線から大きくローソク足が離れたタイミングがある(短期のポジションを保有するタイミング)

このようにグランビルの法則にしたがった動きも見られるものの、ダマシを始めとするノイズも出現しています。

そのため、出来高などをあわせてチェックするなどして、ダマシの可能性が高いのか低いのかをチェックするのがオススメです。また、複数の移動平均線をチェックしたり、ダウ理論を併用したりするという方法もあります。

これらの方法をうまく使用してダマシを判別し、損失を回避していきましょう。

グランビルの法則をデイトレードに応用する

グランビルの法則をデイトレードに応用する

上記はBTC/USDの1時間足チャートです。ここでもグランビルの法則にしたがった動きが多数見られます。注意が必要な動きや、ダマシなどもありますが、ストップロスの設定をしっかりしながら原則に従ってトレードすれば勝率はそれなりといえるでしょう。

この場合も出来高などを参考にしつつ、より勝率が上がるようにしていってください。

グランビルの法則の基本

■買いのタイミング
1. ローソク足が移動平均線を上抜けたとき
2. 移動平均線から上に離れていたローソク足が移動平均線付近に戻り、反発したとき

■短期買いのタイミング
1. 移動平均線から大きく下方向に離れていたローソク足が戻ろうとして反発したとき

■売りのタイミング
1. ローソク足が移動平均線を下抜けたとき
2. 移動平均線から下に離れていたローソク足が移動平均線付近に戻り、反発したとき

■短期売りのタイミング
1. 移動平均線から大きく上方向に離れていたローソク足が戻ろうとして反発したとき

グランビルの法則を利用してトレードする場合、上記の基本的なポイントをしっかり押さえておいてください。原則に従ってトレードすれば勝率を上げられるでしょう。ただし、ダマシの可能性が高いと判断した場合やトレンドがわかりにくい場合、はっきりとした動きが見られない場合は様子見した方がいいかもしれません。

勝率を上げるためには、実践を積み重ねるのが重要なので実際にトレードしながら学んでいきましょう!

グランビルの法則は使えない?-よくある疑問に回答

グランビルの法則は使えない?-よくある疑問に回答

グランビルの法則は使えない・使いにくいという話もよく聞きます。ここでは実際に使えるのかどうなのかについてチェックしていきましょう。

グランビルの法則にはダマシが多い?

「グランビルの法則で導き出されるエントリーポイントにはダマシが多い」といわれることがあります。実際にダマシが出現することは多いため、以下のような対策をしましょう。

複数の移動平均線を見る

移動平均線を1本だけでなく、複数本表示させるようにすると勝率を上げられます。5日移動平均線と25日移動平均線のように複数本表示させ、2本の移動平均線が離れていないタイミングでグランビルの法則が当てはまるポイントを探してください。

複数本の移動平均線が近接している場合、ノイズ要素が少ないと判断できるのでダマシに引っかかる確率を下げられるでしょう。

移動平均線は遅延するから役に立たない?

移動平均線は現在価格に比べて遅延するという特徴があるため、現在価格でみると上昇トレンドだと判断できるものの、移動平均線でみるとまだ下降トレンドになっているということもあります。

そのため、転換ポイントを見極めるのが難しいと感じることが多いでしょう。グランビルの法則では移動平均線の方向をそのままトレンドの方向として判断するので、転換点を見逃して損失が出ることがあります。

したがってグランビルの法則だけでなく、トレンドラインや一目均衡表、ボリンジャーバンドをはじめとする別の指標も合わせて使ってみてください。

グランビルの法則ではオーバーシュートの判断がしにくい?

グランビルの法則において、短期売り/短期買いのタイミングを見極めるためにはオーバーシュートが発生したタイミング(移動平均線からチャートが大きく離れたタイミング)を狙います。

しかし、どれくらい離れればオーバーシュートになるのかという明確な指標はありません。オーバーシュートだと判断しても転換せずにそのままトレンドが継続することもあるので、判断が難しいと感じるでしょう。

リスクを下げるとエントリータイミングを逃しやすい

リスクを下げるためには、移動平均線からどれくらい離れたらオーバーシュートと判断するかの乖離率を上げる必要があります。しかし、そうするとエントリーポイントが少なくなるので、タイミングを逃しがちです。

リスクとエントリーポイントの数を考えた上で、乖離率がどれくらいになったらオーバーシュートと考えるのかを判断しましょう。また、オーバーシュートと判断するための乖離率を決めたら、その乖離率に達するまでエントリーしないようにしましょう。

そうすることによってエントリータイミングの判断ミスによる損失を減らせるでしょう。

グランビルの法則とダウ理論

グランビルの法則と合わせて使うと効果的なのが「ダウ理論」です。ダウ理論を併用する場合、トレンドの方向に乗ったエントリー(トレンドフォロー)を意識するといいでしょう。

トレンドフォローを意識してエントリーしよう

トレンドフォローを意識してエントリーしよう

上記のチャートはグランビルの法則から導き出されるエントリーポイント「移動平均線を上抜けたポイント」だけでなく、ダウ理論によるエントリーポイント「戻り高値を突破したタイミング」を意識したエントリーです。

グランビルの法則にもダウ理論にもダマシの可能性があるものの、このように2つの指標を併用することによって信頼性が上がり、ダマシに引っかかる可能性を減らせるでしょう。

ダマシに引っかからないためには「指標の信頼性を向上させる」ことが大切なので、2つ以上の指標を併用するなどして対策してください。

ダウ理論については以下の記事も参考にしてください。

グランビルの法則が学べるおすすめの本(書籍)


グランビルの法則が学べるおすすめの本(書籍) 儲かる! 相場の教科書 移動平均線 究極の読み方・使い方 (儲かる!相場の教科書)
グランビルの法則に限らず、移動平均線やMACDに関して詳しく学べる書籍。移動平均線の見方を学びたいなら必見!

グランビルの法則は非常に有名な法則であり、株式投資やFXに関連する書籍、テクニカル分析を解説する書籍には必ずといっていいほど掲載されています。

その中でもこの書籍は詳しく解説されており、移動平均線に関することを総合的に学べるのでオススメです。投資初心者から学びなおしたい人まで幅広く使えるので、ぜひ参考にしてください

グランビルの法則をしっかり覚えてトレードに活かそう!

グランビルの法則は、ここで紹介したとおりテクニカル分析の基本ともいえます。ダウ理論やボリンジャーバンド、一目均衡表などを組み合わせて総合的に判断すればより勝率を上げられるでしょう。

グランビルの法則を理解すれば、他の指標を併用する際にも参考になるのでぜひしっかり覚えておいてください。
















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