投資家は通常、マクロ経済の不安に対するヘッジとして金を蓄積しますが、eToroのデータはプラットフォーム上の金とビットコインのポジション数の相関を示しています。これはビットコインがストアオブバリュー(SOV)として認識されつつあることを示しています。eToro UKのアナリスト、サイモン・ピーターズ氏は次のように述べています。
「ゴールドは供給量が限られておりユーティリティがありその価値が中央銀行の金利決定の影響を受けないため、経済的または政治的に不安定な時期に重要な安全資産と見做されてきました。」
「ビットコインは金と同様の特徴を有しています。供給量は有限(2100万枚)で、分散化され、価格はインフレの影響を受けず、金よりも保管コストが低いという利点があります。ビットコインを盗難から保護するために金庫のようなストレージを必要としますが、データを管理するだけです。ビットコインが『デジタルゴールド』と呼ばれても不思議ではありません。」
特にビットコインのポジション数の増加率は金を上回っています。これは、適切なサービスが提供されれば、ビットコイン市場に飛び込む多くの人々が存在することを示しています。ピーターズ氏は以下のように述べています。
「この2つは非常に多くの類似点と利点を共有しているため、保険としてビットコインに賭ける投資家が増えている事は驚くことではありません。米中貿易戦争がエスカレートする中で、eToroのビットコインと金の両方で個人投資家のポジションが増加しています。」
2019年に経済的に不確実性が高まっています。米連邦準備制度は金利を0.25%引き下げ、ドイツは第2四半期のGDP縮小を報告し、中国は債務危機の危機に瀕している可能性があります。一部のアナリストは、世界的な不況が近づいている中、投資家はビットコインなどの実験的な資産への投資をまだ懸念している可能性を指摘しています。
「ビットコインを安全資産と考えることは簡単なことではないかもしれません。極端な価格変動、ハッキング、および価格操作の疑念は依然として評判に影響します。しかし、eToroのプラットフォーム上の金との相関は、ビットコインの全体的な認識が投機からストアオブバリューへと徐々にシフトしている兆候かもしれません。」とピーターズ氏は付け加えました。
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