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  • 2019/09/04
  • 2019/09/04
  • コイン東京編集部

社内通貨プラットフォーム"コミュニティオ"のCEO嶋田健作氏にインタビュー!「会社にいる時間を、ゲームをしているような楽しさに」

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社内通貨プラットフォーム「コミュニティオ」のCEO嶋田健作氏にインタビュー-仮想通貨ニュースサイト コイン東京
ブロックチェーン技術を用いた社内通貨プラットフォーム「コミュニティオ」のCEO 嶋田健作氏にインタビューを行いました。コミュニティオは、会社というコミュニティ内で貢献したり、盛り立てていくような行動をした人に対してポイントが付与されるというコンセプトを持っています。

社内通貨が会社にどのような影響を与えるのか。またブロックチェーンという技術が今後どのような発展を遂げていくのかなど、様々なお話を伺うことができました。

―コイン東京
よろしくお願いいたします。コミュニティオは「社内通貨」に焦点を当てたプロジェクトですが、どういった経緯で立ち上げに至ったのでしょうか。


―嶋田さん
元々ブロックチェーンで社内通貨を作ってみて、自分たちで使ってみたら非常に面白かったからというのが理由ですね。

多くのソーシャルゲームは「ログインボーナス」がありますよね。ゲームを長く続けていくためには多くのユーザーにログインしてもらうことが大切なので、こういったボーナスを用意しています。

それと同じように会社が円滑に回るためには、まず従業員に出社(ログイン)してもらう必要があると思い、試験的に導入してみました。

―コイン東京
社内通貨を導入して、実際にどのような変化がありましたか。


―嶋田さん
変化は思ったよりありましたね。
出社したらもらえるというと欲しいと思って頑張ってくると思いがちなのですが、人間の心理として、皆が貰っているものを自分だけが貰えていないのはなんか悔しいと思うのもあります。例えば「あと2分で遅刻する」といった状況では、間に合えば何か貰えるのと貰えないのでは気持ちの入り方も違いますからね。私も思わずダッシュしてしまいます。

貯めた社内通貨は、最初は飲み物やお菓子などと交換できるようにしていました。

―コイン東京
たしかにそうですね。それではこのプロジェクトの目的は「出勤率」を上げることなのでしょうか。


―嶋田さん
コミュニティオは社内通貨という形で紹介させて頂いておりますが、実質はゲーミフィケーションみたいなものだと思っています。

例えば何か本を読んでレポートを作成し共有したり、リファラル採用の紹介をしたり、会社のプレスリリースをシェアしたりなど、会社というコミュニティに対して貢献したり、盛り立てていくような行動をした人に対してポイントが付与されるというのがコミュニティオのコンセプトです。

―コイン東京
どんな小さな頑張りでも可視化できるんですね。


―嶋田さん
そうですね。凄く優秀な営業マンがいたとして、その人の実績は、契約を取れた件数とかけた時間を組み合わせれば簡単に数値化することができます。どんな行動をしたらどのくらいの評価や対価になるとか。ですが企業の査定や評価は半年や1年かけて行われるものなので、短期的な結果はあまり見られないこともあり、大体の人が結果を出す前に心が折れてしまうんですよね。

行動に対して社内通貨を用いた新たな評価基準を設けることで、企業はちゃんとあなたのことを見ていますよというアピールにもなるわけですね。

―コイン東京
既に、コミュニティオは幾つかの企業で導入されていると思うのですが、導入先で具体的な変化などは見えてきているのでしょうか。


―嶋田さん
変化は確実に起きています。勤怠面などわかりやすい数字面でも既にいい兆候が出ているようです。

既存の企業は、やらなかった、ミスをした時に怒られることが殆どで、何か良いことをした時に褒められるものがあまりありません。コミュニティオを介した社内通貨を活用することで、自分の良い行動を通貨という形で認めてもらうことができるので、従業員の心構えも変わってくるかと思います。

―コイン東京
ありがとうございます。
社内通貨という仕組みに関して、ちょっと変な質問をしたいのですが、例えば出社した時にトークンではなく「お金」を直接渡すことも可能だと思います。あえて現物ではなくトークンを渡す理由はどういったものなのでしょうか。


―嶋田さん
まず一つは価値を数量化できるという点ですね。後はお金やモノを直接渡すとあまりにも生々しすぎるかなと感じるという点です。会社から直接「君は偉いから100円あげる」と言われたら何とも言えない気持ちになりますよね(笑)

日本人特有の考えなのか世界的なものなのかはわかりませんが、お金は卑しい物という先入観があることと、実際に会社からお金を受け取った時に、貰った側がお金だと思った瞬間に、あげるのも使うのも躊躇ってしまうようになるんですね。

そういった意味では直接お金やモノをあげるのではなく、スタンプやトークンといった形で貯めてもらう方が長期的にみて良いのではないかと思います。

―コイン東京
確かにそうですね(笑)


―嶋田さん
そしてコミュニティオは「ゲームのような楽しさ」を組み込んでいきたいと思っています。先ほどログインボーナスの話がありましたが、ただ社内通貨を与えて、それを交換できるだけの仕組みにはしたくないですね。

例えば導入しているオルトプラスにはJOY君という社内のキャラクターが社内通貨を付与しているのですが、そのキャラクターに「毎日異なるセリフを話す」チャットボットのようなものを導入しています。貰ったトークンなどは勿論のこと、社内コンビニや社内自販機の情報といったものを教えてくれます。また、JOY君のセリフも日にちや曜日ごとに数多くのパターンが用意されています。

仕事を始める前にご褒美を与えられると、気分が良くなり効率も上がる「キャンディー効果」という言葉があります。仕事を始める前にご褒美をもらえると効率がよくなるという心理実験ですね。

それだけではなく、例えば土砂降りで電車が遅れている中、頑張って就業時間に間に合っても、当たり前なので今までではあまり褒められることはなかったかもしれません。でも、そんな小さなことに対して、「がんばったね」とキャラクターが言ってくれるだけでも会社にくるだけで褒められている気分になって、そうした効果を得られるのではないかと考えています。

最終的な目的地は、こうした会社でやらなければいけないこと一つ一つの細かい要素をすべてゲームのようにしていって、1日8時間というとても長い仕事の時間を全ての従業員が楽しくなってもらうようにすることですね。

嶋田健作氏

―コイン東京 
ではコミュニティオ自体が目指すのは、企業で働くすべての人たちが仕事の時間を楽しめるような世界というものなのですね。


―嶋田さん
楽しさは大事ですからね。ですので、現在は行動経済学や心理学などの分野を念頭に置いてできるだけ楽しくなるよう開発を行っています。

ただポイントが貰えて嬉しいという時代からは少し変わってきていて、コミュニティオを開発していた中でも、ポイント獲得の履歴を重視している人もいれば、ポイント獲得の継続性を重視している人もいるように、どちらかというと、それぞれの行動理由や行動が持つ意味合いを重視する時代になってきているのではないかと思います。

―コイン東京
因みにどういった企業が既にコミュニティオを導入しているのでしょうか。


―嶋田さん
詳しい社名までは申し上げられませんが、オルトプラスの次に導入したのは金融関係の企業ですね、あとは映像制作系の企業や重工業系の会社にも導入されています。

―コイン東京
導入を決めた企業にはどういったニーズがあったのでしょうか。離職率の低下でしょうか。


―嶋田さん
色々な事例がありますが、先ほど申し上げた映像制作系の企業であれば、業界自体がハードワーク気味で、勤怠があまり良くないそうです。それを改善するために定時出社時のポイント付与や、健康診断を受けたらポイントを付与するなど、健康を気遣う行動を自発的にやってもらいたいという目的があったようです。

また企業自体も従業員の健康に気遣って、職場の雰囲気を良くする為に改善を行っているというアピールを外部に向けて伝えていきたいという目的もあったようですね。

―コイン東京
なるほど、コミュニティオはプラットフォームなので、会社の目的によってシステムを変えられるのも良いですね。

嶋田さんはライブドアで執行役員をされていたり、NHNテコラスでCEOを務められていたり、Hyper ledger Irohaのプロジェクトに携わっていたりと、とても造詣が深いと思うのですが、ブロックチェーンはどのタイミングでお知りになられていたのですか。


―嶋田さん
インフラ系に対しては造詣が深かったのでブロックチェーンという単語自体は昔から知っていました。

クラウド技術が生まれ、ここ数年でハードウェアのソフトウェア化が進んできました。そんな中で次世代を担う技術は何になるのかと考えたときに、やはりブロックチェーンになるだろうと感じていました。

―コイン東京
月並みな質問になりますが、嶋田さんはブロックチェーン業界がどんな発展を遂げると思いますか。


―嶋田さん
ブロックチェーンは今後世の中の重要な要素の一つになると思います。

現状、国や企業がしていることが本当に正しい情報かどうかを判断できる指標がありません。そういった社会の透明性を高めることを目的にブロックチェーンの利用は今後発展していくのではないかと思います。

ただ、金融商品としてのブロックチェーン・仮想通貨の利用というのは今のところ正直どうなるのかわかりません。というのも例えば実体経済の何倍もの規模の金融経済のある今の世界で、将来開発されて、そこから経済が生み出されるであろうという、投資モデルが、世界的な資源の枯渇や人口の問題が取り巻く中でどういった形に発展していくのか、私はうまくイメージできておりません。

ですが、市や町といった小さいコミュニティの単位で、人が集まり、皆で投資を行い、そこに住む人たちの継続的な生活の為にインフラを整備し、それに貢献した人に対して評価をするといったモデルでの利用は平和で良いのではないかと思います。

―コイン東京
ありがとうございます。とても楽しみですね。


―嶋田さん
とにかく、今ブロックチェーン業界は面白い状況にあると思っています。
何が面白いかというと、世界的にテクノロジーのインフラの概念が変わる時期にあるという点です。
インターネットの誕生からwebの発展、スマホの誕生など我々を取り巻くインターネットは目まぐるしく変化を遂げてきましたが、インターネットのアーキテクチャ自体は変わっていません。
世界を見渡してみると、アメリカが中心に作ったインターネットに対して、中国といった大国が新しい別のインターネットを作る可能性もありますし、欧州がアメリカ企業に支配されたインターネットを使うことに疑問を持っている動きもあります。ブロックチェーンの概念は、そこに対して新しい次世代のインターネット基盤を提供するかもしれませんね。

例えばエストニアのX-Roadのように政府が整える情報基盤も従来とは全く違う形のインフラが整備され始めている中で、ブロックチェーン業界においてもBitcoinや仮想通貨とは違った新しい良い事例がたくさん出てくるのではないかと思います。そういった流れを見るのも非常に楽しいと感じています。

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