COIN TOKYO

  • 2019/09/16
  • 2019/09/16
  • コイン東京編集部 ライター・アナリスト 竹川ヒカル

ボリンジャーバンドとは-見方や順張りや逆張りなどトレードでの使い方を解説

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ボリンジャーバンドとはとは+仮想通貨ニュースサイトコイン東京
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差で作られたテクニカル指標で、米国のジョン・ボリンジャーによって開発されました。移動平均線を中心線として、価格は±2σライン(95.4%)内に収まる可能性が高いという使い方もありますが、むしろ、±2σラインを超えた際のトレンド発生に重点を置いた手法です。

<<目次>>
 1.ボリンジャーバンドとは-期間設定やFXでの使い方,見方を解説
  1-1.ボリンジャーバンドとは"移動平均線と標準偏差で作られる指標"
  1-2.ボリンジャーバンドのσ(シグマ)とは"標準偏差を表す線
  1-3.ボリンジャーバンドとエンベロープの違い
 2.ボリンジャーバンドの設定方法-FXトレード手法別に解説
  2-1.ボリンジャーバンドの基礎設定
  2-2.ボリンジャーバンドの期間設定(FXトレード手法別)
  2-3.ボリンジャーバンドの時間足は何分足に設定するべきか
 3.ボリンジャーバンドの使い方-FX/株の手法を解説
  3-1.ボリンジャーバンドの売買シグナル(売買サイン)の判断
  3-2.ボリンジャーバンドの順張り手法とは
  3-3.ボリンジャーバンドの逆張り手法とは
  3-4.ボリンジャーバンドのだましとは
 4.ボリンジャーバンドの計算式・計算方法
 5.ボリンジャーバンドの見方-3つの重要チャートパターンを解説
  5-1.バンドウォークとは"±2σの上をローソク足が動く状態"
  5-2.スクイーズとは"バンド幅が収縮している状態
  5-3.エクスパンションとは"バンド幅が広がっている状態
 6.ボリンジャーバンドとRSIやMACDなどの組み合わせ
  6-1.ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ手法
  6-2.ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせ手法
 7.ボリンジャーバンドにおすすめのインジケーター
  7-1.ボリンジャーバンドにタッチした際アラートを鳴らすインジケーター
  7-2.エクスパンションやスクイーズを示唆するインジケーター
  7-3.MT4でのボリンジャーバンド設定方法
 8.ボリンジャーバンドのおすすめ本/書籍

ボリンジャーバンドとは-期間設定やFXでの使い方,見方を解説

ボリンジャーバンドとは-期間設定やFXでの使い方,見方を解説

ボリンジャーバンドとは、テクニカル分析の中でも最も人気の高い指標の一つで、個人投資家、機関j投資家など世界中の人たちに利用されています。

ボリンジャーバンドの英語表記は、Bollinger Bandとなり、Bollingerは人の名前で他のテクニカル指標のように意味はなく、1980年前半に米国のジョン・ボリンジャーによって開発されがことからこう呼ばれます。

すでに、株式市場や為替市場ではお馴染みのボリンジャーバンドですが、仮想通貨相場でも非常に有効に機能しています。

ボリンジャーバンドとは"移動平均線と標準偏差で作られる指標"

ボリンジャーバンドは、真ん中を走る移動平均線に標準偏差を盛り込んで上下に乖離させたバンドのことです。

ミドルラインを中心に、上下3本(1~4本での使い方もあり)バンドで構成され、通常であればミドルライン付近にあるべき価格が、どの位置にあるかによって、トレンドの有無や相場の勢いを見ていく指標で、見ただけでもある程度は判断が付くというわかりやすいテクニカル指標としても有名です。

ボリンジャーバンドのσ(シグマ)とは"標準偏差を表す線

ミドルライン(移動平均線)を基準線に上下に存在するバンドは標準偏差を表す線となり、「σ」と表示されます。価格はボリンジャーバンドの2σを抜いたとか、-1σラインまで下落した後反発した、とかいう使い方をされます。

標準偏差とは、記憶にあるところでは受験時代の「偏差値」が有名です。つまり、偏差値50の人が最も多く、偏差値70以上や30以下の人は少なくなるという見方をしていましたよね。

ボリンジャーバンドのミドルラインとは、偏差値でいう50となり、価格はこの水準にいることがもっとっも多いことになります。ところが、トレンドが発生して急騰すると偏差値70を超えたり、急落すると偏差値が30以下になることもあります。

この偏差値70や30を表しているのが「σ」ラインとなり、価格が行き過ぎていると判断すれば逆張りをし、強いトレンドが発生していると判断すれば順張りでエントリーするという使い方をします。

±1~3σをFXチャートを用いて解説

±1~3σをFXチャートを用いて解説

ボリンジャーバンドは、通常は5本ないし7本のバンドで表示されます。上のチャートでは7本のバンドとなりますが、真ん中の赤い色のバンドがミドルラインで、上に近い順から+1σライン、+2σライン、+3σライン、下に近い順から、-1σライン、-2σライン、-3σラインとなります。

先の偏差値で言いますと、±1σラインは偏差値40~60、±2σラインが偏差値30~70、±3σラインが20~80となります。公立中学校だと偏差値70がクラスに1人、80以上が学校に1人という感じでしょうか?

実際の標準偏差の確率は以下の通りです。
1σ:約68%
2σ:95.4%
3σ:99.7%


つまり、ミドルラインである移動平均線から1σ内に価格がある確率は約68%、2σ内が95.4%、3σ内が99.7%となり、逆に、2σを超えている状況は4.6%しかなく、3σを超えている確率は0.3%となるわけです。

相場は元の価格帯に戻るという習性がありますから、これを利用すると、2σや3σを超えている場合には逆張り手法が有効と考えられます。しかし、実線の相場ではそれほど簡単にはいきません。何故ならば、あくまで確率にすぎないからです。

開発者のジョン・ボリンジャーも口を酸っぱくして語っているように、ボリンジャーバンドの神髄とは、この2σや3σを超えているという、4.3%や0.3%の相場とは普通の相場ではなく、相場に変化が発生している可能性、すなわちトレンド発生の可能性を見ようとするところにあります。

ボリンジャーバンドには3σの上に4σがありますが、3σや4σを超えるような相場とは、行き過ぎた相場というよりは、可能性としては新たなトレンドが発生している可能性が高いと考えられるのです。

相場の大半の時間帯はレンジ相場(ボックス圏相場)であり、レンジ相場の間の短い時間帯にトレンドが発生するといわれます。いわゆるトレンドフォロー派と呼ばれるトレーダーたちは、このトレンドの発生を血眼になって探しているのです。

ボリンジャーバンドとエンベロープの違い

エンベロープとは、見た感じボリンジャーバンドに非常によく似たテクニカル分析ですが、こちらは移動平均乖離率バンドともいわれており、移動平均線に対して、一定のパーセンテージや一定の値幅毎に乖離線を引いたラインのことです。

エンベロープは乖離率を表示するラインですから、ボリンジャーバンドのように頻繁に収縮したり拡大することはありません。移動平均線との過去の乖離率と比べて現在の水準がどうかを判断する指標です。

トレーダーの中には、エンベロープをボリンジャーバンドのフィルターとして利用する人もいます。ボリンジャーバンドが収縮から拡大してトレンド発生のタイミングでエントリーし、予想通りに動いた場合には、利確の際にエンベロープの乖離率の水準を参考にするという手法です。

ボリンジャーバンドの設定方法-FXトレード手法別に解説

ボリンジャーバンドの設定方法-FXトレード手法別に解説

ボリンジャーバンドとは、トレンドを見つけるのに有効性が高いということから、長期トレード向きと考えがちですが、長い時間ばかりではなく、短い時間足でも同様に有効性があります。

ボリンジャーバンドには設定期間があり、それぞれのトレードスタイル毎に効果のある設定期間が異なり、それにより表示されるボリンジャーバンドにも違いが出てきます。

現在のトレードスタイルには、スキャルピングやデイトレードなどの短期、スイングトレードのような中期、ポジショントレードのような長期に分けられ、それに適したボリンジャーバンドの設定期間はある程度確立しています。

それぞれのトレードと相性の良い設定期間とその考え方をマスターしておきましょう。

ボリンジャーバンドの基礎設定

ボリンジャーバンドの基礎設定

上記のチャートは、Bitbank(TradingView)のチャートです。MT4 も同様ですが、インジケーター(テクニカル分析)からボリンジャーバンドを選んで表示し、ミドルラインを右クリックして「設定」を選択します。

四角い部分のLengthが期間で、Multが標準偏差となり、デフォルト設定は期間が20、標準偏差が2となっていますので、ここを調整して好みのチャートを設定します。

ボリンジャーバンドの期間設定(FXトレード手法別)

それでは、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードごとに設定期間を見ていきましょう。

スキャルピングでの期間設定

スキャルピングでボリンジャーバンドを使う時の設定期間は、一般的には、9か10とします。早ければ数秒から数分で決済するスキャルピングでは、1回のトレードでそれほど大きな利益を狙うわけではありませんので、エントリー回数を多くする必要があります。

最近では、FX(為替)取引の世界では、ミセスワタナベで有名になったように個人投資家が大挙して市場参入しており、盛んにスキャルピングが行われていっます。

その結果として、1分足ボリンジャーバンドの設定を9か10でやっても動きが遅く「だまし」も多いということから、移動平均線(SMA)ではなく、指数平滑移動平均線(EMA)を利用する人も増えています。



デイトレードでの期間設定

デイトレードの場合にも、基本的にはスキャルピングと同じ9か10の期間設定が一般的ですが、日に1~2度のトレードであれば、より「だまし」の少ない20や21などの期間でも問題はないでしょう。大切なことは相性の良い期間や時間軸を見つけることです。

スイングトレードでの期間設定

スイングトレードでボリンジャーバンドを使う時の設定期間は、デフォルトで入力されている20、もしくは21、25、または一目均衡表の基準線26などがあります。この数値自体は、スイングトレードに適したというよりもボリンジャーバンドを使う時の標準の設定期間として利用されています。

スイングトレードの場合には、数日ポジションを持ち越すこともありますので、それだけリスクは大きくなり、利益幅もそこそこ狙う必要があります。従って、トレンド発生のタイミングを狙うことになります。

例えば、4時間足や日足の20MAボリンジャーは多くのトレーダーが見ていますので、ミドルライン(中央線)だけ見ていても、多くのシグナルを受け取ることができます。

ポジショントレードでボリンジャーバンドを使う時の設定期間

ポジショントレードでボリンジャーバンドを使う時の設定期間は、50、75などが一般的です。ポジショントレードでは、より長期的な視点から相場を見ることになりますので、このように2~3か月分のデータも用いるのがよいでしょう。

FX(為替)のケースでは、ポジショントレードは=スワップトレードであることが多くなります。金利差で儲けることが目的ですから、下落相場にさえならなければよいという考え方です。仮想通貨FXとは状況が異なりますので注意しましょう。

ボリンジャーバンドの時間足は何分足に設定するべきか

それでは、各トレード手法でボリンジャーバンドの期間設定をする際の時間足は何分足にするのが良いのでしょうか。

まず、スキャルピングの場合には、1分足設定もしくは5分足設定となります。デイトレードの場合には、日に何度のトレードなのかにもよりますが、1分足~5分足、15分、30分、1時間というところとなります。

スイングトレードの場合には、1時間、4時間、日足、ポジショントレードの場合には日足、週足というところです。

市場参加者がどの時間足を利用しているのかということが大切で、多くのトレーダーが見ている時間足には節目も多くなり、短期トレードの場合にはトレードチャンスが増えることになり、長期トレードの場合にはより精度が上がります。

また、意外と他のトレーダーは見ていなくても、非常に相性の良い時間足が存在することも多くあります。例えば、昨年までは20MAが有効に機能していたのが、今年に入ってからは25MAのほうがより有効に機能しているなどというケースです。

そのような時間足を自分で探してみるということも大切です。

1つの時間足に頼るのは注意-複数時間足を使うべき理由

ボリンジャーバンドを利用する際には、1つの時間足に頼るよりも複数の時間足を見たほうがよいといわれます。何故ならば、短い時間足で下落トレンド発生とエントリーしたものの、より長い時間足で見た場合には、上昇トレンドの押し目の場面であったというケースが非常に多いからです。

例えば、デイトレードの場合、日足で上昇トレンド発生中に、5分足とは言え、ショート(売り)で勝負するよりも、ロング(買い)で勝負するほうが勝てる可能性は高くなるでしょう。

ボリンジャーバンドの使い方-FX/株の手法を解説

ボリンジャーバンドの使い方-FX/株の手法を解説

ボリンジャーバンドの基本的な考え方と設定を理解したところで、いよいよFX取引での手法を見ていきましょう。

ボリンジャーバンドの売買シグナル(売買サイン)の判断

開発者であるジョン・ボリンジャーも言っているように、ボリンジャーバンドはトレンド発生を見極めるのに最適なテクニカル分析となります。従って、トレンドフォロー型のようにレンジ相場からトレンド転換したポイントが売買シグナルとなります。



ボリンジャーバンドの順張り手法とは

ボリンジャーバンドでは、2σ内に価格が収まる確率が95.4%、3σ内に収まる確率が99.7%となりますので、確率から行くと2σ逆張り、3σ逆張り手法が有効のように思えます。ところが、実際のトレードでは、この手法は非常に難しい手法であることがすぐにわかります。

前述しましたように、95.4%や99.7%に収まり切れない相場には異変が生じている可能性が高く、異変とはトレンド発生のことで、実はレンジ相場からのトレンド転換である可能性が非常に高いのです。実際、多くのトレンドは±2σラインを超えるところからスタートします。

順張りのエントリータイミング

順張りのエントリータイミング

チャートは、ビットコインの日足チャートですが、黄色い四角い部分に上昇トレンドが発生しています。

2019年4月に入って急騰開始したビットコインは5月後半には98万円台まで上昇し押し目を入れます。押し目では80万円台を割れることはなく、また、-2σラインがサポートラインとなって再度上昇開始し、6月16日に100万円台を突破するとともに、+2σラインを上抜いていきま。

この6月16日が黄色い四角い部分の始まりとなりますが、翌日の終値で+2σラインをしっかりと抜いた時点が買い時のシグナルポイントとなります。+2σラインを超えたということは4.6%の確率なのですが、相場はここから10日間上昇し続けます。

このチャートには、もう一つ重要なポイントがあります。ミドルラインである移動平均線が押し目の際にも下落することなく上昇し続けたこと、そして、いったんはミドルラインを下抜くものの、11日という比較的短い期間で再度上抜いてきたことです。

11日目は比較的長い陽線で+1σラインまで上抜いていますので、ボリンジャーバンドに慣れている人なら、ここも買いシグナルポイントと考えたと思われます。

つまり、ボリンジャーバンドの順張りのエントリータイミングは、トレンドが発生したと思われるタイミングとなります。

ボリンジャーバンドの逆張り手法とは

もちろん、スキャルピングのように小幅な利益を積み重ねていくという手法であれば、ボリンジャーバンドでのレンジ相場における逆張り手法も有効に機能します。このケースでは、レンジの上限や下限となっているレジスタンスラインやサポートラインが売買シグナルとなります。

ただし、「だまし」は多くなりますし、トレンドが発生した場合には大きな損失となる可能性もありますので、必ずストップロスを設定しておく必要があります。

また、FX(為替)での事例ですが、ボリンジャーバンドを利用した逆張り手法に面白いものがあります。ドル円相場では、NY時間に発表される米国の経済指標で値動きが過度に動くことがよくあります。

この習性を利用して、米国の経済指標発表時にボリンジャーバンドの±2σラインまで到達したタイミングを狙って逆張りでエントリーするというものです。雇用統計やFOMC以外では、よほどのことがない限りはトレンドが発生することはありませんので、比較的安心してトレードができます。

同様に、日本時間早朝のオセアニア時間を狙った逆張りトレードも有効です。オセアニア時間とは、唯一単独で市場が開いている時間帯で、市場参加者は少なく、クローズしたばかりのNY時間の動きに影響されやすいことで知られています。

NY相場の影響を受けて過度に上下に動き、東京時間が始まると元の価格帯に戻していく傾向が強いという習性があります。これを利用して、オセアニア時間にボリンジャーバンドの±2σラインまで到達したら逆張りでエントリーし、東京時間が開いて戻したところで利確するという手法も有効です。

仮想通貨相場にも、このような習性が存在しているはずですから、このようなタイミングがあればボリンジャーバンドの逆張り手法は非常に有効性を発揮します。もちろん、この場合にもストップロスは忘れないように入れておきます。

逆張りのエントリータイミング

逆張りのエントリータイミング
逆張りのエントリータイミング②

チャートは、リップル(XRP)/円建てチャートで、上が5分足チャート、下が15分足チャートとなります。

まず、5分足チャートから見ていきますが、+2σラインから-2σラインまでのレンジ相場(±2σラインをサポレジとする)で、価格的には27,400円から27,600円の小動きとなっています。

逆張りエントリータイミングは、レジスタンスラインである+2σラインに到達した後の陰線、および、-2σラインに到達した後の陽線を見て買い時と判断しエントリーします。

5分足チャートでは、右下のところに黄色い文字で「だまし」とありますが、5分足だけを見ていると、下方向にトレンドが発生したようにも見えます。しかし、下の15分足では下落トレンドではなく、あくまでレンジ内での動きであることが分かります。

その後のリップルは、レンジ相場から上昇トレンドが発生して急騰しています。

ボリンジャーバンドのだましとは

ボリンジャーバンドでは、特に短い時間足の場合には「だまし」が頻発します。「だまし」とは、±2σラインを抜けてトレンド発生と見せかけながら、実際にはトレンドは発生せずに元のレンジ相場へと戻っていくことです。

相場とは、大半の時間はレンジ相場で、レンジ相場とレンジ相場の間の短い時間にトレンド相場が発生するといわれますが、これはまさにボリンジャーバンドそのままというところで、レンジ相場で何度もトレンドが発生したかに見えて、実はレンジ相場内での動きだったということは日常茶飯事です。

だまし回避するためには、ミドルライン(移動平均線)は上向きか下向きか、バンド幅は拡大気味か縮小傾向か、あるいは、より長い時間軸でのトレンドの有無などを確認することで、ある程度は「だまし」を見破ることが可能です。

ボリンジャーバンドの計算式・計算方法

ボリンジャーバンドの計算式・計算方法

ボリンジャーバンドの開発者ジョン・ボリンジャーは、ボリンジャーバンドを統計学をもとにして開発しており、ミドルライン(移動平均線)を中心として各バンド幅の範囲内が将来の値動きの可能性を示したものとなります。

従って、2σライン内に収まる可能性が95.4%ということから、ほとんどの相場は2σ内に収まるはずだと考えられ、2σラインもしくは3σラインからの逆張り手法が有効と思われるのですが、ジョン・ボリンジャーはこの指標は順張り手法であるとして開発しています。

ボリンジャーバンドの計算式をみておきましょう。

σラインのσとは標準偏差のことです。

σ=√(期間×期間内の終値の2乗の合計-期間内の終値の合計の2乗÷(期間×(期間-1))

各ラインは以下のようになります。

±1σライン→移動平均線の値±標準偏差
±2σライン→移動平均線の値±2×標準偏差
±3σライン→移動平均線の値±3×標準偏差


実際のトレードで使用することはありませんが、考え方としては非常に興味深いものがあります。

ボリンジャーバンドの見方-3つの重要チャートパターンを解説

ボリンジャーバンドの見方-3つの重要チャートパターンを解説

ボリンジャーバンドを利用するうえで、ボリンジャーバンドの肝ともいえる3つの重要なチャートパターンがあります。この3つのチャートパターンを知らずにボリンジャーバンドを利用するというのは、まさに「宝の持ち腐れ」ともいってよいほどです。

3つのチャートパターンとは、バンドウォーク、スクイーズ、エクステンションと呼ばれているものです。この3つのパターンをしっかりとマスターしましょう。

バンドウォークとは"±2σの上をローソク足が動く状態"

バンドウォークとは&quot;±2σの上をローソク足が動く状態&quot;

テクニカル分析の中でも最も多くのトレーダーから利用されるボリンジャーバンドですが、その最大の理由ともいっても良いのが、このバンドウォークであり、多くのトレンドフォロー派のトレーダーたちにとって、このバンドウォークこそが「聖杯」となります。

ボリンジャーバンドが最も大きな利益をもたらしてくれるのが、このバンドウォークが発生した時で、まさしく上昇(下落)トレンドが順調に継続していると判断します。

チャート上で、±2σラインを超えることでトレンド発生が発生し、そのままライン上を歩くように(ラインに沿って)上昇(下落)していく強いトレンドのことをバンドウォークと呼びます。

実際のチャートも見てみましょう。

上のチャートは、2019年4月以降のビットコインの日足チャートです。35万円台の安値から6月後半に150万円弱まで急騰相場をみせたビットコインですが、5月3日から5月15日、6月17日から6月26日の2度にわたってバンドウォークが示現しています。

バンドウォークとは強いトレンドのことですが、通常は±1σラインがサポートラインとなる限りはトレンド継続と見ます。従って、利確ポイントをここに割ったポイントに置くトレーダーも多くいます。

5月3日からのバンドウォークは13日間(13本)、6月17日からのバンドウォークは10日間(10本)続いていますが、10本以下の場合には比較的若い相場と考え、10本以上続くとそろそろ終わりが近づいていると見ます。ただし、非常に強いトレンドの場合には20本以上続くこともあります。

また、6月17日からのバンドウォークは、5月のハンドウォークよりも短い期間で終了しており、6月26日の150万円弱の高値が当面の高値になる可能性をも示していました。

スクイーズとは"バンド幅が収縮している状態

スクイーズとは&quot;バンド幅が収縮している状態

ボリンジャーバンドの特徴にバンド幅の拡大・縮小が、その後の値動きに大きな影響を与えると説明しましたが、スクイーズとはバンド幅が縮小する状態のことを言います。

スクイーズとは、日本語で「絞る」という意味です。トレンド発生した相場はバンド幅が大きく拡大していきますが、2σライン、3σラインを超える値動きは遅かれ早かれ標準偏差50のミドルラインに向かって戻ってきます。

つまり、拡大したバンド幅は収束してくることになりますが、この収束する状態のことをスクイーズと呼びます。

実際のチャートを見てみましょう。

上のチャートは、バンドウォークのところで使用したチャートの少し前の部分のチャートとなります。ビットコインは40万円前後の安値圏でのレンジ相場が続いていましたが、4月2日に急騰すると、日足のボリンジャーバンドは大きく拡大していきます。

ところが、何せ1年以上もの下落相場が続いていたことから、投資家のほうも疑心暗鬼という状況でなかなか上値を追う動きにならず、拡大したバンド幅は急に収束する動きとなりました。この収束した状態がスクイーズです。

その後に、5月3日からの上昇トレンド発生で、バンド幅は再び拡大していきますが、ここに重要なポイントがあります。

バンド幅の収束はトレンドの転換を判断するものでもあり、その後はレンジ相場が想定されることになりますが、収束した狭いバンド幅は同時に次のトレンド発生の可能性を示すシグナルとなることもあります。

特に異常に狭いバンド幅になった場合には、トレンドが発生しやすくなります。

エクスパンションとは"バンド幅が広がっている状態

エクスパンションとは、英語で拡大・発展という意味で、スクイーズで収束したバンド幅が再びトレンドが発生し拡大していくことを言います。

バンド幅が開くことはトレンドが発生した可能性となりますが、安易に飛び乗ると、バンドウォ―クは起こらずにそのままミドルラインに向けて戻っていくことも少なくありません。バンド幅だけで相場を判断するのは危険です。

よく見られる事例では、例えば、長い間レンジ相場でミドルラインの下にあった価格が、久しぶりに上昇してきてエクスパンションが発生し価格がミドルラインを上抜いてくるとトレンド発生の可能性が高くなります。

ボリンジャーバンドとRSIやMACDなどの組み合わせ

ボリンジャーバンドとRSIやMACDなどの組み合わせ

ボリンジャーバンドは、±2σラインを超え、さらにバンド幅が拡大傾向、ミドルライン(移動平均線)の向きなどの条件がそろった場合に、トレンド発生のシグナルの精度が高まりますが、さらに、精度を高めるために相性の良いオシレーター系のテクニカル分析と組み合わせて利用する手法があります。

ここでは、最も相性が良いといわれ、また実際に組み合わせて利用しているトレーダーが多いRSIとMACDについて、その組み合わせ手法をご紹介します。

ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ手法

ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ手法

ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ手法では、以下のような条件の時にエントリーします。

1.RSIが70以上、かつ、ボリンジャーバンドで+2σラインにタッチしたら売りエントリー

2.RSIが30以下、かつ、ボリンジャーバンドで-2σラインにタッチしたら買いエントリー


考え方としては、RSIの買われすぎ基準を満たしている時に、ボリンジャーバンドで2σライン(95.4%)にタッチしたら、ミドルラインに戻る動きが高まると考えてエントリー―します。

実際の相場を見てみましょう。

上のチャートは、ボリンジャーバンドの5分足チャートです。黄色い矢印のところが、上の条件を満たした売買シグナルとなります。

右側の黄色い矢印では、ダイバージェンス(逆行)らしきものも示現しており、ここの戻しは強い可能性があるとも判断できます。

ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせ手法

ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせ手法

こちらもボリンジャーバンドと相性が良いことで知られるMACDとの組み合わせ手法です。長い時間軸であれば、ボリンジャーバンドの2σラインとMACDのダイバージェンス(逆行)というのも魅力的なのですが、そう簡単には示現してくれません。

ここでは短期トレードで用いるMACDのクロスとボリンジャーバンドのミドルライン(移動平均線)越えの手法をご紹介します。

上のチャートは、ビットコインの5分足チャートで、黄色い矢印はMACDクロス後のボリンジャーバンドミドルライン越え(終値で抜く)したタイミングとなり、エントリーポイントとなります。順張り手法となりますので、ミドルラインの向き(上向きか下向きか)の方向にエントリーするとより精度は高くなります。

ボリンジャーバンドにおすすめのインジケーター

ボリンジャーバンドにおすすめのインジケーター

さて、このようにボリンジャーバンドは、非常にわかりやすい売買シグナルを教えてくれますが、チャート上でこのシグナルを発見するためには、四六時中チャートを見ている必要があります。

ここでは、ボリンジャーバンドによる売買シグナルをアラートや通知で教えてくれるという便利なインジケーターがあります。

使いこなせれば、自分だけのトレーディングシステムを作り上げることも可能となります。

ボリンジャーバンドにタッチした際アラートを鳴らすインジケーター

FXトレーダーにはお馴染みのMT4でボリンジャーバンドを利用することで、ボリンジャーバンドにタッチした際にアラートを鳴らすインジケーターを利用することができます。

「MT4 ボリンジャーバンド アラート」などで検索すると、無料で驚くほど高性能のインジケーターが入手可能です。同様に、メールで通知してくれるタイプのインジケーターもあります。

エクスパンションやスクイーズを示唆するインジケーター

同じように、エクスパンションやスクイーズを示唆するインジケーターもあります。エクスパンションをアラートで知らせたり、バンド幅が表示されますので、インジケーターをダウンロードしてMT4で利用してみましょう。

MT4でのボリンジャーバンド設定方法

MT4でのボリンジャーバンド設定方法
MT4でのボリンジャーバンド設定方法②

MT4でのボリンジャーバンドの設定方法は簡単です。「挿入」タグから「インジケーター」。「トレンド」、「Bollinger Bands」をクリックします。すると、下の画面が表示されますので、設定を行います。

ボリンジャーバンドのおすすめ本/書籍

ボリンジャーバンドのおすすめ本/書籍

ボリンジャーバンドに関する参考書は非常に多く出版されています。中でも、開発者であるジョン・ボリンジャー著の「ボリンジャーバンド入門」がおすすめです。少しばかりお高い書籍ですが、しっかりとマスターすればすぐに回収できるはずです。


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