COIN TOKYO

  • 2019/09/26
  • 2019/09/19
  • コイン東京編集部

Taraxa(タラクサ) - ブロックチェーン×IoTで未来のプラットフォームを作る

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taraxaインタビュー-仮想通貨ニュースサイト コイン東京
Taraxa(タラクサ)はシリコンバレーに拠点を置くスタートアップで日本では経済産業省や大企業も注目し、世界的にも注目を集める企業です。そんなTaraxa(タラクサ)が目指すものとはなにか、現在はどのようなサービスを行っているかなどをインタビューしました。

Taraxa(タラクサ)とは

Taraxa(タラクサ)が現在行っているのは、ブロックチェーン×IoTの分野でのプラットフォームの開発です。

今後世界ではどんどんとデバイスが増え、それら各デバイスはどんどん賢くなります。

それらを中央集権的な方法で管理することは非効率的ですし、
セントラルサーバーへの攻撃一つで落ちてしまうネットワークであるため安全とは言い難いです。

Taraxa(タラクサ)はブロックチェーンというテクノロジーによってこれらのデバイスから生まれるあらゆるデータを分散型で管理することで、それらの問題点を解決することができると考え、そのためのプラットフォームを開発しています。

Taraxa(タラクサ)の目指す将来

Taraxa(タラクサ)の目指す「ブロックチェーンの価値を最大限に引き出したプラットフォーム」というのはまだまだ完成までは道半ばです。

あらゆるデバイスから大量にもたらされるデータをどう活用すればよいのかわからない人達がほとんどという現在の状況を解決し、あらゆるデータが有効に活用され、どんどんと社会全体が進化するようになって欲しいと考えています。
そのためには私たちが開発するプラットフォームが必要になると考えています。

現在IoTという言葉が生まれてしばらくたちますが、まだまだ問題点が多くあります。
例えばIoTを導入した会社では独自にデータを集めてはいても、それらは会社の中で活用されることはなく、シェアされることもなくただ蓄えられているだけという事例などです。

データを提供することは、ビジネスの根幹を開け渡すようなものでリスクがあるものですので、簡単にシェアできるものではありません。

しかし、昨今ではオープンソースの価値あるプロジェクトや成功事例をよく見るようになりましたが、様々なデバイスが持つデータは安全な形でかつオープンに利用されるべきだと考えています。

そうなれば、データを集めた側ではその活用法がわからなったとしても、それらのデータを活用することができる人達がデータを有効に活用し、さらなるチャンスを作ることができるようになります。

非中央集権・分散型によって、様々な信頼・協力関係をデバイスデータにおいても構築できるようになることが、ブロックチェーンの真の有用性であると考えています。

将来的にはそういったデバイスデータを安全にやり取りできるようなプラットフォームを作り、そこから様々なアプリケーションが生まれるようにしたいと考えています。

Taraxa(タラクサ)が現在行っていること

現在私たちは日本の企業にサービスを提供しています。

その例の一つが、「ゲームセンターなどのゲーム機をリースしている会社」です。

ゲームセンターにあるゲーム機の売上管理はゲームセンターで行われていますが、この方法ではゲームセンター側の良心に大きく左右されます。
日本では問題もあまり起きないでしょうが、海外などでは売上などをごまかして過少報告されてしまうことも当たり前にあります。

そこで各ゲーム機それぞれに売上のカウンターとなるセンサーを装着します。
これ自体はブロックチェーンと関係ありません。

ブロックチェーンはセンサーデバイスからもたらされるデータを皆が信頼できるようにするために使われます。
つまり、このゲーム機をリースする会社、ゲーム機を取り入れている顧客などが、データを誰も改ざんしていないと信頼させるためにブロックチェーンにデータを載せて管理するのです。

他にも、10月にプレスリリースを出しますが、日本のとある車メーカーとも私たちは今後仕事をしていきます。

この車メーカーもそうですが、日本の企業や経済産業省等、日本は政府レベルでもデータを持っていることはとても大事なことだということを大変理解されています。
そして情報の重要性を考え、「情報銀行」と呼ばれるあらゆるデータを蓄積する銀行を作ることを進めていこうとしていますね。

私たちはこの情報銀行のようなあらゆるデータが蓄積され、それらのデータを必要とする人が、手に入れることができるデータのマーケットを造ろうとしています。
もちろんそのデータは不当に利用されることはありません。
技術的な話は難しいので今回は割愛しますが、データのマーケットが完成することで、これまでと比較にならないほどのスピードでイノベーションがどんどんと起きていくようになります。

ちなみに10月には日本の独立行政法人経済産業研究所と共著である本も出版されます。
ネクスト・ブロックチェーン 次世代産業創成のエコシステム



本のプレゼントキャンペーンもありますので、ツイッターをぜひご確認ください!
英語版:@taraxa_project
日本語版:@taraxajp

また本の出版に合わせ、日本でイベントもあります。
詳しくは後日発表いたします。

CEO-Steven Pu氏がTaraxa(タラクサ)を始めたきっかけ

私がTaraxa(タラクサ)を始めたのは、イーサリアムがローンチしたくらいのタイミングだったと思います。

そのころ、私は大学の同級生や様々な人から3度にわたってブロックチェーンについて聞きました。
最初聞いた頃はまだブロックチェーンには正直あまり興味を持っていなかったのですが、3度も違う方面のトップランナー達から話を聞いていくうちにブロックチェーンに興味を持つようになるのです。

私にブロックチェーンについて話をしてくれた人達は大学の同級生でもあるBTCCの創業者であったり、ウォールストリートで成功したトレーダーなどでした。

彼らと話していき、ブロックチェーン(非中央集権・分散型台帳)というテクノロジーに興味を持つようになったのです。

Taraxa(タラクサ)を創業する前は中国で3度の起業を経験し、その後コンサルタントとしてデロイトでも働いていました。

ブロックチェーンの有用性を感じる

taraxa CEO steven pu氏

コンサルタント時代や起業していた頃、多くの大企業と関わることがありました。

大企業は経営陣から管理職、従業員とピラミッド構造で構成されていて、現在の組織の形は非効率的なところがたくさんあります。

もちろんそれまでの仕組みよりも効率的な点もあるからこそ現在の形になっていると思いますが、ブロックチェーン(非中央集権)によって私たちの社会、組織はさらなる進化を遂げることができると思います。

私たちの社会の仕組み、つまり国や会社など組織、様々なルール(法律等)などは信頼を形作るためのものです。
これらの仕組みが信頼を担保することで、人々の活動の潤滑油となっていました。
これらの仕組みを置き換えることは本来なら大変難しいのですが、ブロックチェーンならそれが可能であり、ブロックチェーンでなら今よりも効率的な仕組みを作ることができると考えています。

私はブロックチェーンは革新的で破壊的なテクノロジーと言うよりも、進歩的で漸進的なテクノロジーと思っています。

繰り返しになりますがブロックチェーンというテクノロジーは私たちの社会を大きく進化させるポテンシャルを秘めていて、人の一生で一回出会えるかどうかと言う大きなチャンスだと考えています。

このチャンスに乗っかるべきだと感じ、コンサルタントを辞めTaraxa(タラクサ)を創業するに至ります。

Taraxa(タラクサ)CEO-Steven Pu氏が語る日本市場の将来性

私は日本の市場には大きな期待を寄せています。

GDPでは世界Top3にありますし、ブロックチェーン・仮想通貨というまだまだ草分け的な存在に対しての明確な法の枠組みが存在しています。

これはまだ明確でないアメリカや、違法とした中国と比べて大きな違いです。

事業をするものとして、アメリカの明確ではない現状ではビジネスを進めて良いのか心配すべき状況であり、そのような声を聞くこともあります。

トークンを発行するなどについては、日本は法規制が厳しいという話もありますが、日本の市場環境は大きなアドバンテージを持っていると考えています。

幸い私たちは日本で様々な人達の支援もあり、今後もどんどんと事業を進めていきたいと思います。

Taraxa(タラクサ)CEO-Steven Pu氏
スタンフォード大学を卒業し、中国にて3度スタートアップ立ち上げを経験し、デロイトにて戦略コンサルタントに従事。
そしてTaraxaを創業。

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