スピンドルは2018年4月に発行開始された暗号資産で、主に投資家と暗号資産関連のヘッジファンドを結ぶプラットフォームを作ることを目的として開発されたプラットフォームです。
そんなスピンドルは大きな話題になったこともあるトークンなので、ここでしっかりチェックしておきましょう。
スピンドルのICOは2018年5月に行われ、調達した資金の総額は約220億円となっています。これによって大きな話題になったトークンです。
このICOに大成功した理由は広告塔としてGacktを起用したことによるものだとされています。これらのことにより、スピンドルは市場参加者から大きな注目を集めることになりました。
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スピンドルの広告塔として活動していたGackt氏ですが、その後は退任して2019年時点ではスピンドルにかかわっていません。
なお、スピンドル自体は取引所に上場された後に暴落したり、発案者が行政処分を受けたりするなどさまざまな出来事がありました。それによって詐欺(スキャム/scam)コインではないかなどの評判も出ています。
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ガクトコイン(SPD)の2019年の値動きを価格チャートから振り返ってみましょう。年明けから一気に下落し、その後は上昇したものの再び下落に転じていることが分かるでしょう。期間を詳しく区切ってチェックしていきます。
2018年11月にZETAのα版がリリースされたこともあり、2018年末は一時的に価格が上昇していました。しかし、その価格上昇は長く続きませんでした。2019年1月には急激に価格が下落し、2月18日には0.0003 USD(0.033円)まで下がっています。
2019年1月初めころには0.002 USD(0.22円)であったため、2か月弱で価格が15%になったといえるでしょう。
ガクトコイン自体には将来性に期待できそうな要素があるものの、信頼性に問題があるため上昇トレンドが長く続かなかったと考えられます。
2月中旬~下旬にかけて底値を記録したあとは、上昇トレンドに転換しています。この上昇トレンドは6月末まで続き、6月29日に0.0017 USD(約0.2円)になっています。1月初頭の水準まで値を戻したといえるでしょう。
この価格上昇には明確なシグナルはなく、同時期に価格が上昇したビットコイン(BTC)に連動した可能性が考えられます。以下のビットコインのチャートもあわせてチェックしてみてください。
なお、6月まではガクトコインのWebサイトが定期的に更新されており、一定の情報が提供されていたことも関係している可能性があります。
2019年3月には、将来性を左右するシステムであるZETAの共同開発を行うために、BLUEBELT社との戦略資本業務提携を行いました。前述したBTCの価格上昇とあわせて、この業務提携が引き金になった可能性が考えられます。
2019年7月から、ガクトコインは再び下降トレンドに転換しています。緩やかに価格が下落していることがわかるでしょう。
2019年12月27日には0.00007 USD(0.007円)になり、上昇トレンドが始まる前の1/3の価格になっています。
同時期にはBTCも価格が下落していること、公式Webサイトの更新が止まって情報提供がなされなくなったこと、もともとガクトコインの信頼性が低いことなどさまざまな要因が絡み合った結果と考えられます。同時のBTCよりも急速に下落しているため、このように考えることができるでしょう。
続いてガクトコインの2020年のチャートをチェックしていきましょう。上記のチャートから分かる通り、2020年1月~2020年2月はレンジ相場といえます。
ところどころノイズのような値動きで極端に上昇しているところがあるものの、すぐに価格が下がっているため値動きの傾向を考えるときには無視できるでしょう。
BTC/USDの価格は2020年に入ってから一貫して上昇しています。ひとつの指標である10,000USD(約1,080,000円)を超えているので、順調に価格上昇していることがわかるでしょう。
BTCの価格推移に連動して価格が上昇したコインも多いものの、ガクトコインの価格は上昇していません。注目度が低めであること、信頼性に疑問があることが影響していると考えられます。
2020年2月時点では価格を大きく左右する要素がほぼありません。チャートもレンジ相場になっていることを考えると、しばらくこの状態が続くと予想できるでしょう。
もし、スピンドルのサイトが更新されるようなことがあれば価格に影響する可能性があるため、こちらの状況にも注目しておいてください。
続いてスピンドルの価格チャートに注目していきましょう。上場後の現在までの価格推移が気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
上場後の最高値は2018年6月につけた1 SPD = 0.036 USDです。しかし、その後はすぐに暴落し2018年6月25日には1 SPD = 0.008 USDまで下がっています。
一気に暴落し、最高値時の22%程度の価格になったことにより、大損したトレーダーも多かったようです。
なお、ICO時は1 SPD = 0.3 USD程度の価格で販売されたため、この価格で比べると約2.7%の価格となります。こうして価格をチェックすると大幅に暴落したことが分かるでしょう!
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スピンドルは上場直後に暴落したものの、投資家と暗号資産ヘッジファンドを結びつけるプラットフォームである「ZETA」のα版をリリースするなど、価格に影響すると考えられるニュースもありました。
それに伴って一時的な価格の反発が見られたものの、その動きは長続きせずにすぐに下降トレンドに戻っています。
上記のチャートをチェックすると、ZETAのα版がリリースされた2018年11月に一時的に価格が上昇しているものの、すぐに下落して以前の水準より下がっていることがわかるでしょう。
上場後は一貫して価格が下がり続けています。
次に、2019年1月~2019年9月27日までのスピンドルのチャートを見ていきましょう。
2019年の最高値は1月3日に記録した1 SPD = 0.002 USD(0.2 JPY)です。最安値は9月27日に記録された1 SPD = 0.0003 USD(0.03 JPY)となっています。
5月~7月にかけて価格が上昇する動きも見られたものの、その後は再び下がり続け最安値を更新しています。2019年のスピンドルも大きな上昇は見られず、価格を下落させる力が強いといえるでしょう。
スピンドルは価格が下落し続けており、魅力的な投資対象とはいえません。しかし、もし購入する場合は上場されている取引所がいくつかあるので、そちらを利用しましょう。2019年11月時点でスピンドルが上場されている取引所は以下の通りです。
また、それぞれの取引所でトレードできる通貨ペアは次のとおりです。
2019年9月時点で取引量が最も多いのはHitBTCで、SPD/BTCとSPD/ETHを合わせるとスピンドルの全取引量の95%程度となっています。そのため、購入するならHitBTCを利用するのがいいといえるでしょう。
ただし、上場直後から一貫して価格が下がり続けている暗号資産であり、取引量も少ないので注意してください。
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次に、スピンドルのこれまでの動きと今後の予想を見ていきましょう。スピンドルの将来性が気になる人は、しっかりチェックしておいてください。
最初にこれまでにあったスピンドル関連の大きなニュースをチェックしていきましょう。世界的に話題になったニュースは以下の通りです。
スピンドルを発案した宇田修一氏ですが、運営している金融商品取引業者であるドラグーンキャピタル株式会社の運営方法に問題があるとされていました。それによって行政処分が行われ、同社の金融商品取引業者としての登録を取り消されています。
登録の取り消しという重い行政処分のため、スピンドルに対する大きなマイナス要素となりました。
スピンドル販売会社であるBlackstar&Co.は日本にオフィスを設置していましたが、2018年8月に閉鎖してイギリス・ロンドンに移転しています。
このオフィスの移転が上場後の価格の暴落後に行われたため、トレーダーからの印象が悪くさらに価格を下げる原因になったと考えられます。
2018年7月に、当時の総務大臣であった野田聖子氏がスピンドルに関係している人物とともに金融庁に圧力を掛けたとの報道がありました。これに対して、当人は「単純に説明しただけ」と主張しており、それ以上の追求も行われていないため詳細は不明です。
しかし、少なくともこの報道は価格を動かす材料の1つとなり、さらなる価格の下落を招くことになりました。
前述の金融庁関連の騒動と同時期に、それまでスピンドルの広告塔として活動していたGackt氏を退任させるとの発表がありました。なお、この退任後はさらに価格を下げています。
いろいろと話題に絶えないスピンドルですが、2018年5月には以下の5箇所の取引所に上場しています。
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スピンドルは個人投資家と暗号資産ヘッジファンドを結ぶプラットフォームを提供することを目的に開発されています。そのプラットフォームが「ZETA」で、これが本格稼働すればあらゆるところに点在している暗号資産ヘッジファンドを一括でチェックできるようになるでしょう。
そのZETAのα版が2018年11月にリリースされ、ヘッジファンドの運用情報や成績などを調べられるようになりました。α版リリース当初にはヘッジファンドへの投資機能は実装されていないものの、プロジェクトとして大きく前進したといえるでしょう。
これに伴い、スピンドルの価格が一時的に上昇したもののすぐに失速し、再び下降トレンドに逆戻りしています。有用な材料に思えてもその効果は長続きしませんでした。
スピンドルは2019年3月にZETAの開発においてBLIEBELT社と戦略資本業務提携合意書を締結しています。この業務提携の目的は以下の通りです。
前述のZETAのプラットフォームを使用し、ブロックチェーン上で金現物の所有権とトレードを管理する「BTNサービス」というものを2019年9月1日にリリースしました。
金には資産価値のあるものでありながら、円滑なトレードが難しいというデメリットがありました。しかし、ブロックチェーンで管理できるようになればこれまでより円滑にトレードできるようになるでしょう。
BTNの動きには注目できるといえるかもしれません。
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スピンドルは上場後から一貫して価格が下落しております。2019年9月時点では投資対象として有望であるとの声は少ないです。
今後大きく価格を上昇させる要素が出れば再注目される可能性はあるものの、現時点では様子見といえるかもしれません。スピンドルに興味がある人は動向をチェックしつつ、発表される情報の内容や信憑性を精査してください。
続いてスピンドルの概要についてチェックしていきましょう。どんなトークンなのか知りたい人は、ぜひ一通り参考にしてみてください。
スピンドルのテーマは「個人投資家と暗号資産ヘッジファンドのマッチング」です。暗号資産ヘッジファンドは多種多様なものがあるものの、世界中に点在しているため1つずつチェックして投資対象として最適かどうかを確認するのは大変な作業になっていました。
スピンドルはこれを解消し、もっと簡単に投資できることを目指して開発されています。
個人投資家と暗号資産ヘッジファンドをマッチングさせるために使われるのが「ZETA」と呼ばれるプラットフォームです。2018年11月にリリースされたα版は投資機能は実装されていないものの、ヘッジファンドの詳細情報(内容・運用戦略・成績など)をチェックできるようになっています。
さまざまなヘッジファンドを比較検討するのに役立つので、これだけでも参入障壁が下がったと考えられるかもしれません。今後はZETAを利用して特定の暗号資産ヘッジファンドに投資する機能を実装する予定です。
この記事でも見てきたとおり、上記のような問題が立て続けに発生したことによりスピンドルは大きな問題になりました。ICOで220億円を超える資金を集めていたため、「スキャム(詐欺トークン)ではないか」との噂も出たほどです。
スピンドルの基本情報は上記の通りです。上場後から一気に暴落したこともあり、時価総額ランキングは2020年1月9日時点で1237位となっています。また、2019年9月時点でなお下降トレンド中のトークンなので、投資対象とするには注意が必要といえるでしょう。
最後にスピンドルの評判について簡単に見ていきましょう。スピンドルに対するトレーダーの反応をチェックしたい人は、参考にしてみてください。
悲惨ですね
上がる要素まるでなし
最後は溶けて無くなるだろうね
引用元:<5ch>
スピンドルの価格は今後も上がることは無いだろうという考えが市場参加者の間で主流となっています。
さて、去年散々「サギ通貨」、「ガクトコイン」なんて揶揄されたスピンドルだけど、
— ケイシ タチバナ@仮想通貨 トレード ビジネス (@kei___tachibana) July 1, 2019
ZETAプラットフォームで安定資産である金とペッグする新型トークンBTNが9月以降リリースする
コレがどんな意味を持って、どれほどのインパクトがあるか
理解できたらかなりの猛者だね
https://t.co/KjGREvON19
今回はスピンドル(SPINDLE/SPD)について詳しく見ていきました。上場直後から暴落していたり、さまざまなマイナス要素があるため詐欺コインといわれることもあるトークンですが、ZETAプラットフォームなど開発自体は現在も進んでいるようです。
現在スピンドルの価格は非常に低く、開発自体は進んでいる現状から、投資を行おうと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、今後どうなるのかは未だ不明な部分も多い為、必ず情報を改めて確認して判断するようにしましょう。
関連記事:スピンドルとは-Gackt氏と仮想通貨の現在や価格チャート・今後等を解説
20代男性、都内有名大学卒業後、貿易会社を経て独立。前職中に暗号通貨にハマる。現在はweb関連事業を行う傍ら、仮想通貨やFXトレードも兼業。好きなものはガジェット、ゲーム、自転車。暗号通貨や相場のことを分かりやすく説明することを得意とする。
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