11月8日の暗号資産市場は、主要なコインは軒並み下落しています。その中でリップル(XRP)の下落幅が広く、わずか14時間で5.2%の急落が発生しました。
直近のチャートは上記に掲載した通りなので、ここから価格推移をチェックしていきましょう。全体的な下落局面の中でも目立つ下落を見せたリップルの価格変動が何を意味しているのか、今後の価格推移はどうなると見込まれるのかを見ていきます。
上記の通り、日本時間8日18:00にリップルは1 XRPあたり0.29 USDでトレードされていました。しかし、その後は一貫して下落して9日3:00には1 XRPあたり0.275 USDとなっています。
下落幅は約5.2%となり、ビットコイン(BTC)が4%程度となっている中でひときわ目立つ下落幅といえるでしょう。
続いて今回の価格下落の要因として考えられるものを確認していきます。リップルの価格が下落した原因にはいくつかあると考えられるので、1つずつチェックしていきましょう。
2019年11月7日~8日にかけてSWELL 2019が開催されました。8日はSWELL 2019の2日目ですが、熱気に包まれた会場の雰囲気とは裏腹に暗号資産市場全体の価格は下落傾向です。
リップルにとって、SWELL 2019は重要なイベントであり、リップルの提携先企業の対談などが行われました。また、新たなプラットフォームであるRippleNet Homeが発表されています。
これらの材料は価格を上昇させる要素になりそうであるものの、実際の価格推移は大幅な下落となりました。提携先企業がリップルの短期の価格変動は気にしないと発言したことも影響しているかもしれません。
主要な暗号資産の対USDのトレード価格をチェックすると、過去24時間で上記のような価格推移を見せています。下落幅はコインによって異なるものの、ほとんどのコインで価格が下落したことがわかるでしょう。
実際のチャートは上記の通りです。チャートをチェックすると一貫して価格が下落していることが分かるでしょう。
詳しくチェックすると0.2915 USDから0.275 USDまで下落しています。SWELL 2019の注目度合いとは裏腹の価格推移といえるかもしれません。
前述のチャートをチェックすると価格下落の最中であるものの、緩やかな下降ウェッジを形成しつつあると考えることもできるでしょう。
9日3:00頃にはレジスタンスラインとして機能していた下降サポートラインをブレイクしているので、今後上昇トレンドに転換する可能性が考えられます。
今後の注目点は「どこまで価格を戻すか」です。下落前の水準に戻るのか、それを大きく上回る価格推移を見せるのか、思ったように上昇せずに再び下落するのかに注目していきましょう。
リップルネット参加企業が大幅に増えていることなど、価格上昇の材料はあるものの、楽観視できない状況であると考えられます。リップルへの投資を検討中の人は、しっかりチャートをチェックしておくのがオススメです。
20代男性、都内有名大学卒業後、貿易会社を経て独立。前職中に暗号通貨にハマる。現在はweb関連事業を行う傍ら、仮想通貨やFXトレードも兼業。好きなものはガジェット、ゲーム、自転車。暗号通貨や相場のことを分かりやすく説明することを得意とする。