2011年6月付の文書によると、チューリップトラストはライトとデイブ・クライマン(故人)が共同で採掘した約100万BTCを保管しているとされる。トラストを解除する秘密鍵を含む『保税宅配便(Bonded Courier)』が、期日にライト博士の元に届くとされた。また、ライト氏はクレイマン氏の遺族との係争で、BTC遺産の半分(約30億ドル相当)を放棄するよう判事に指摘されていた。
このほどブルームバーグニュースに向けた声明で、クレイグ・ライト氏はBTCを解除するための「情報が実際に到着するか確信を持てない」と述べたという。同氏は「これらのコインの“秘密鍵”が来月利用可能になるだとか、実際に使用するとは言っていない」と加えた。
今年初めにフロリダ州のブルース・ラインハート治安判事は、ライト氏が虚偽の文書を提出し、法廷で嘘をついたと指摘。判事は、ライト氏がパートナーと2013年までに採掘したビットコインの半分と作成した知的財産の半分を、遺族側が相続出来ると判断した。
最も注目されるのは、ライト氏が実際にデイブ・クライマン氏と採掘した大量のビットコインにアクセスできるかどうかだ。
クライマンの遺族側の弁護士によると、ラインハート判事は暗号化されたチューリップトラストのファイルが実際には存在せず、関連するライト氏の証言が「意図的な虚偽であることを示す明確で説得力のある証拠」を見つけたと結論付けていたという。原告は、ライト氏が今すぐビットコインにアクセスでき、「保税宅配便」は到着する必要が無いと主張している。
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