2018年のSwellでローンチされたODL(On-Demand Liquidity)はブリッジ通貨としてデジタル資産XRPを活用し、事前資金調達の必要性を排除するリップル社の国際送金ソリューションだ。一年間で20社以上の顧客がサイン。2019年第1四半期末~10月末にODL上のトランザクション数は7倍以上に膨らんだ。
50万人以上のフリーランサーが登録するgoLanceはODLを利用する。ブルックス氏は「私たちの仕事は、人々が食料品を購入できるようにすることです。そのため、XRPのような安定したユーティリティベースのデジタル資産を選択しました。」と語る。ビットコインを選択しない理由について、「受信者はフィアットに変換する追加のステップを必要とするため」と語った。
goLanceのユーザーは従来の国境を越えた決済サービスが抱える、高コストで遅延を伴う処理時間という課題に悩まされてきた。
ブルックス氏によると、特にメキシコやフィリピンのような国のフリーランサーは仕事の対価を期限内により多く受取りたいと願っている。他国に送金する従来の方法は、銀行間をゆっくり移動する電信送金でそれぞれ手数料が課されるため「少額の場合に成立しない」という。加えて、各国の銀行間の関係を構築する場合はさらに時間がかかり、流動性を拘束する。
これら2つの問題はRippleNetに参加することで解決される。国際送金はリアルタイムで低コストで発生する。銀行間の関係構築についても、決済サービスの既存のグローバルネットワークを活用してわずか2週間で新しいルートを立ち上げて運用できる。
リップル社が最近リリースした2019年第4四半期(Q4)の『XRPマーケットリポート』によると、当初ODLで稼働した2つの送金ルート「米国-メキシコ(USD-MXN)」、「米国-フィリピン(USD-PHP )」に加えて、3つのルート「オーストラリア-米国(AUS-USD)」、「オーストラリア-フィリピン(AUS-PHP)」、「ユーロ-米国(EUR-USD)」が新たにプロダクション段階に入った。リップル社はまたAPAC、EMEA、LATAMを横断する追加ルートの開設を2020年に計画している。
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