COIN TOKYO

  • 2020/10/14
  • 2020/10/14
  • コイン東京編集部

オルタナティブ投資としてのビットコインの将来性―フィデリティ・デジタル・アセッツが報告

このエントリーをはてなブックマークに追加
オルタナティブ投資としてのビットコインの将来性―フィデリティ・デジタル・アセッツが報告 +仮想通貨ニュースサイト コイン東京 
フィデリティ・インベストメンツの子会社であるフィデリティ・デジタル・アセッツ(FDAS)は、代替投資としてビットコインを説明した新しいレポートを発表した。



仮想通貨取引所 コインチェック

オルタナティブ投資としてのビットコインの将来性

FDASのリサーチディレクターであるRia Bhutoria氏によると、伝統的な市場と比較したビットコインの規模は、現在のところバケツの中の一滴に過ぎないという。例えば、調査会社CAIAは2018年のオルタナティブ投資市場の規模を13.4兆ドル(世界の投資市場の12%、116兆ドルの規模)と報告している。

「仮にビットコインがCAIAが測定したオルタナティブ市場の5%を獲得したとしたら、BTCは時価総額で6,700億ドル(約70兆円)の成長に相当する。仮に10%を獲得したとしたら、その時価総額は1兆3000億ドル(約150兆円)拡大することになるだろう」。*現在のビットコインの時価総額は2,231億ドル(約24兆円)

FDASはまた、機関投資家のポートフォリオにおけるビットコインの現在の受け入れ状況は、1980年代後半~1990年代前半のエマージング株やフロンティア株の状況と似ていると続けた。フィデリティは、ビットコインは今後数ヶ月から数年間に他の資産よりも経済問題に耐えられる可能性が高いと強調している。

フィデリティの調査によると、ビットコインの他の資産との相関関係は30日間平均でわずか0.11である(2015年1月~2020年9月)。0.11はBTCが金や米国株式市場などのあらゆる資産クラスに対して、動いていないことを意味する。つまり、ビットコイン価格は短期的には相関関係のある動きをしても、時間の経過とともに独立して動いているとした。

Bhutoria氏は、ビットコインは他の資産が直面するであろう「経済的逆風」にさらされていないと主張している。そのためビットコインは、金融市場とは無相関のリターンを求める投資家にとって有用な投資先と推奨している。

「ビットコインを5%の目標配分でポートフォリオを考えてみてほしい。世界的にベンチマーク金利がゼロに近いか、ゼロ以下の世界では、ビットコインに配分しない場合の機会費用の方が大きい」。

2020年6月にFDASは、機関投資家の30%以上がビットコインなどの暗号資産を保有していることを報告した。米国と欧州全体の調査対象774社のうち1/3がクリプトクリテンシーを所有していると回答した。米国では機関投資家(年金基金、ファミリーオフィス、投資顧問など)の25%以上が暗号資産を保有しており、約1年前の22%から増加しています。欧州では、回答者の40%以上が仮想通貨を保有していた。


【コイン東京専任プロトレーダーによる今後の価格分析】



仮想通貨の最新情報をお届けします!

関連キーワード

人気記事ランキングまとめ

もっと見る